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【憂鬱な車酔いと、一生〈さよなら〉する方法!】


今回のテーマは『車酔いと発達の伸びしろ』です。
お子さんの発達を応援させていただいているお母さんから、
こんな質問が届きました。
お子さんとブランコに乗っていた時のことですね。

「いつもはブランコの揺れが大きくなると、
酔ってしまって長くできないのに、
酔い始めたと感じた時に
あーきのゆうひーにー、と歌ってみたんです。
そしたら気持ち悪くなくなり、一番を歌い切るまで漕ぐことができました。
隣で乗っていた子どもも、楽しそうでした♪
呼吸と関係あるのでしょうか?」


というものでした。
今回はブランコでしたが、
船や車、乗り物酔いに悩まされている大人の方は
多いのではないのでしょうか?
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そもそも、乗り物に酔うというのは、どういった原因なのでしょうか?
それはカラダの内側のセンサー、
「内部センサー」と
外側の情報を知るセンサー
「外部センサー」の
「ズレ」から、起こると考えられています。

カラダの内側を知る「内部センサー」というのは、
たとえば
乗り物の揺れやスピードの加速減速を感じる「平衡感覚」
今の姿勢やカラダの動きを知ることができる「運動の感覚」
そして、
皮膚の内側を感じる「触覚」

一方で、カラダの外側を知る「外部センサー」
これは、目と耳が、わかりやすいですね。
乗り物に乗っている時に、
・目で見える景色や風景
・聞こえてくる音
そういったものが、
脳みその生存本能をつかさどる部分で
上手に処理ができないと、
自律神経が乱れて気分が悪くなる
…というメカニズムなんです。

端折って言うと、
乗り物に乗っていてもカラダが安心していると、
車酔いは起こらないです!
「内部センサー」で感じている
乗り物の揺れですとか、加速減速を、
目に見えている風景と
うまく結びつけられないことで、
気分が悪くなるんですね。
だから、
手っ取り早く目を閉じて、眠ってしまう!
…というのは
車酔いに対応する、有効な手立てだと思います。
自分の運転では車酔いしないけれど、
他の人の運転では、という人も珍しくありません。
そういうケースは、
自分でアクセルやブレーキ、ハンドルを操作しながら
見えているものと結び付けて考えられるので、
他人の運転よりも酔いにくくなるのだと思います。
いずれにしても、カラダの「内部センサー」、
バランスをとる感覚やカラダを動かす感覚…
子どもたちで言うと、
「でんぐり返し」にはまっていたり
「新体操」を習っていたら
車酔いにならなくなった!
なんて声も、聞くことがあります。

また車酔いのサインとして、
「生あくび」がたくさん出たり、「目眩」を感じる、
ということもあるようです。
これって、
呼吸が浅くなった時に、出やすいものじゃないですか?
ゆっくり大きく深呼吸してみるのも、いい手立てかもしれません。
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紹介した、ブランコが苦手なお母さんの例は、
大きな声で歌を歌うことで…
しかも、突っ込んで聞いてみたところ、
「ブランコの揺れに合わせて歌っていた」ということでしたので、
呼吸が深くなって、
歌のスピードに合わせて
●揺れる刺激
●風景が動いていく目の刺激
●歌が聞こえてくる耳の刺激
全部が揃ったので
脳が処理をしやすくなったのではないか?
そんなふうに感じました!
脳が上手に情報処理できたから、
酔わずにすんだ、ということですね!

このように、乗り物酔いも、
カラダを育てたら、なくなるかもしれません。
「内部センサー」の伸びしろは、
高所恐怖症や対人関係の困り感、
本人のカラダの疲れやすさ
というものにも、つながりかねません。
今、毎日の生活で頑張っている大人の皆さん!
もしかすると、「内部センサー」の伸びしろに気が付くことで、
生活が少しラクになっていくかもしれません。
ここまで読んでてピンときた方は、
オンラインでお話、聞かせていただけませんか?
お役に立てることがあるかもしれません♪


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