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未来を変える自問力!~他責でも自責でもない考え方~

仕事や家庭で失敗したとき、つい『あの人が悪いんだ』と誰かのせいにしてしまったり、『自分が悪いんだ』『私がもっと頑張れば』と自分を責めてしまったりした経験はありませんか?

誰かのせいにすることを、「他責思考」、
自分を責めることを、「自責思考」といいます。

そんなとき、心を少しでも軽くし、前に進むために大切なのが「自問力」です。これは、他責や自責ではなく、自分に優しく問いかける力のこと。
この力を使えば、悩みに押しつぶされず、自分にできる行動を見つけられるようになります。

今日は、「自問力」という考え方を一緒に学び、未来を変える第一歩を踏み出してみましょう。



他責と自責の罠

他責の落とし穴

「上司の指示が悪かった」「子どもが聞き分けがなかった」と他人や環境のせいにすると、一時的には気持ちが楽になるような感覚になります。
しかし、原因を外に求め続けている限り、問題の解決に向かうことはできません。
また、そのような思考は態度や言葉にも表れ、相手を傷つけてしまいかねません

自責の罠

一方で、「自分が努力不足だった」「自分が親として未熟だった」と過剰に自分を責めてしまうと、相手を傷つけたりする心配はなくなりますが、自己否定に陥り、前向きな気持ちを失ってしまいます
反省は大事ですが、行き過ぎた自責は新しい行動を妨げる原因になります。


未来を変える自問力

「自問力」とは、自分に優しく問いかける力のことです。
感情的にならず、冷静に「どうすれば良いか」を考えることで、解決策や次の一歩を見つける力です。
他責や自責に偏らず、「今、出来ることから未来を見据える柔軟な思考法」とも言えます。

自問力を使うときの基本の問いは、次の3つです。

  1. 「なぜこの結果になったのか?」
    自分や状況を冷静に振り返り、原因を具体的に探ります。

  2. 「何を変えれば状況は改善するか?」
    自分が「今」または「これから」コントロールできる部分に注目し、改善策を考えます。

  3. 「次回、同じ状況になったらどうするか?」
    今後に活かせる行動プランを描きます。


自問は自責に変わりやすい:「いま」に注目しよう

自問をしているつもりが、気づけば自分を責めている。。。
そんな経験はありませんか?

「なぜできなかったのか」と問い続けているうちに、「自分はやっぱりダメなんだ」と自己否定に陥ることがあります

自問力を活用するときは、「過去」や「未来の大きな結果」ではなく、「いま」できることに焦点を当てることが大切です。たとえば、こんなふうに切り替えてみましょう。

例1: 仕事でのミス

  • 自責思考:「自分が注意不足だった。もっと頑張らなきゃ……」

  • 自問力を活用:「次にミスを防ぐために、確認リストを作ろう」

例2: 子育てのイライラ

  • 自責思考:「私がもっと良い親だったら、子どもはこんな態度を取らないのに」

  • 自問力を活用:「子どもが理解しやすい伝え方を試してみよう。」

このように、「いま」できることに注目することで、次の行動が見え、気持ちも軽くなります

未来のことに目を向けすぎても、「不安」な気持ちが襲ってきます。

「本当にそんな風にできるかな。。。」「失敗したらどうしよう。。。」

だからこそ、「いま」できることだけに注目します。
「これから」できることを考えた時も、「いま」できるのは考えるところまで。未来に自分を持っていきすぎないように注意しましょう


自問力を育てる3つのポイント

1. 感情を整理する

感情的になっているときは、冷静な自問が難しくなります。まずは深呼吸をしたり、一歩引いて考えたりして、気持ちを整えましょう。
深呼吸自体には、気持ちを静める効果は大きくないですが、今の感情をしっかり見つめたり、「今から自問タイムだ」という気持ちの切り替えに役に立ちます。

2. 書き出してみる

頭の中だけで考えるのではなく、紙やメモアプリに書き出してみてください。原因や解決策を整理しやすくなり、客観的に考えられます。

3. 小さな成功体験を積む

「自問力」を活用して見つけた行動を試し、小さな成功を積み重ねましょう。「少し気持ちが楽になった」「問題が少しだけ改善した」といった経験が、次のステップへの自信につながります。


自問力がもたらす未来

他責や自責では解決できない課題も、自問を通じて新しい視点を得ることで、前向きに取り組むことができます。自問力を習慣化することで、心が軽くなり、周りの人間関係も少しずつ良くなるはずです。


結論: 「いま」から始める未来を変える自問

私たちは、環境や他人、そして過去を変えることはできませんが、
自分の考え方や行動を変えることはできます

最初は難しく感じるかもしれませんが、ほんの少しだけ、「いま、何ができるだろう?」と自分に問いかけてみてください。それだけで、きっと新しい一歩が見えてくるはずです。

完璧を目指さなくて大丈夫です。
あなたのペースで、一歩ずつ進んでいきましょう。
その小さな一歩が、未来を変える大きな鍵になるのです。


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