「小野伸二ビッグフラッグ」制作のお手伝いをした話
みなさんこんにちは。ハッタと申します。
今回、北海道コンサドーレ札幌を応援している「ULTRA' SAPPORO」さんからお声かけいただき、現役を引退される小野伸二選手に向けたビッグフラッグ制作のお手伝いをさせていただきました。
いつもであればnote書きたいなーと思っても、気付けばphotoshopを開いて遊んでしまっているところですが、さすがにこれはちゃんと残しておきたい…!という事で、3年振りのnoteです。
まず、USさんから打診をいただいたのが10月の横浜FM戦(1−4)の後でした。
DAZN観戦した後にふて寝してたんですが、起きてスマホを見たらDMが来ていたんですね。
「えっ…?ちょっと待ってなんで?」
何かした覚えはないけど何かしてしまったのだろうか、と半ば怯えながら確認すると、ビッグフラッグ制作に協力して欲しいという内容で。
混乱です。ただひたすらに混乱。
「えっ…?ちょっと待ってなんで?」
と結局同じセリフを繰り返しながらリビングを右往左往したのは今でもよく覚えています。
僕自身、USさんとは全く縁がありません(どなたがUSのメンバーなのかすらよくわかってない)でしたが、デザインをされているテツさんの感性は凄く好きで、勝手にリスペクトしていましたし「負けないようにカッコイイものを作りたいな」というモチベーションにもなっていました。
かたやこちらは所詮ファンアートを作って「カッコイイの出来たぜイェー」と悦に入り、印刷して自室に飾るついでにSNSにアップしている程度の存在です。
※話は逸れますが、最近よく聞かれるので。普段はデザインとは無縁の仕事をしています。デザインに対して学も無いです。フォトショもイラレも30代半ばで始めました。操作は全部独学です。ただの遅咲きの趣味です。
お互いにやっている事を「クリエイティブ」と大きく括ったとしても、そもそも表現する畑が全く違いますし、向こうからすると歯牙にもかからないというか、眼中にないというか、そういう感じだろうと思っていました。
僕からしたら「こんだけカッコイイデザインを作れるんだから、向こうからアプローチが来る事なんて万が一にもあり得ない」訳ですよ。
それがもうこんな事になってしまって、僕の脳はカオスに陥ります。
ちなみにこの時の家族との会話ですが、
僕「小野のビッグフラッグ一緒に作る事になったんだけど!マジ意味わかんねぇよどうしようどうしよう」
妻「へぇ・・・?」
僕「えぇ・・・?」
事の重大さを全く理解しておらず、ますます混乱に拍車がかかりました。
そして混乱も醒めらやぬままに初回の打ち合わせを迎えます。
制作に関してはUSさんで明確なコンセプトを持っていたので、僕の仕事はそれをいかにカッコよく具体化するかに絞られていました。
あの小野伸二の引退を飾るという規模の大きさももちろんですが、頼まれた以上「やっぱあいつ大した事なかったな」と思われるのは絶対に嫌だったし、中途半端なものを作っていざ出した時に「なんだあれ」みたいに思われるのも絶対に嫌だったので、それはそれは全力でやりました。かつてないレベルの全力です。
やりたい事がどうしても上手く出来なくて、平日深夜にイラレの操作方法をググりながら制作するレベルです。(久方振りに栄養ドリンクの力を借りました
データの入稿期限や止むを得ないデザインの大幅な路線変更等、色々と紆余曲折(ここでは書けないような事もたくさん)があってなかなか大変ではありましたが、とにかく充実した時間でした。
そんなこんなで出来上がったのがこちらです。
デジタルデータとしては凄く良い物が出来たという感触はありましたが、「印刷して案外ショボかったら・・・」という不安も大いにありました。
が、蓋を開けてみれば・・・もう最高でしたね。
この写真、永遠に見ていられます。
たくさんの方に褒めていただいて、最高に嬉しかったし、最高にホッとしました。
悔やまれるとすれば
「やっぱりハッタだったか」
という声をちょこちょこといただいたところで。
あくまでもUSさん主導で進めているプロジェクトであり、自分は黒子に徹しているつもりだったので、無意識に自分のクセみたいなものが出てしまっていたんだなぁと。悔しい。
※親しい友人からは「っぽいけどいつもと違うよね」とも言われて、何気にそれが一番嬉しかったりしました
とにかく、凄いのは僕ではなく
「札幌の、日本の、世界の小野伸二」
というコンセプトを打ち出したUSさんです。
これは覚えて帰ってください。
(日和っているように見えるかもしれませんが、事実です。僕の引き出しからコレは出てこない)
最後に、一緒に制作を進めてくださった安中さん、テツさん、松尾さん、このような機会をいただいて本当にありがとうございました。
最初の打ち合わせ前は正直ビビり倒していましたが、御三方ともとても良い方で、色々な話も聞かせていただいてめちゃくちゃ楽しかったです。
一生の思い出になりましたし、棺にはこの写真を入れてくれと家族に依頼したいと思います。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!