広告の輝く街で
先週、会社の夏休みを使ってニューヨークへ行ってきた。
会社の同僚や先輩からよく、「なんでニューヨークなの?」と聞かれた けど、特にコレ!という理由はなかった。
ただ、行ってみたかったから。ニューヨークという街を、一度はこの目で見てみたかった。
一度は行ってみたかったニューヨークには、得体の知れない魅力みたいなものがあった。
ヨーロッパの街のように、いわゆる映画にでてくるような綺麗な街並みがずらっと並んでいたり、世界遺産がたくさんあったりするわけではないんだけど、
歩く人を見渡せば黒人も白人も、私たちのような黄色人種も、
ブランドに身を包んだ5番街を歩く富裕層も、電車に乗るお金も今日の食べ物だってないと訴えるホームレスも、
いろんなものが同じ空間に存在していた。
それが、私の目には異質に見えて、
でもそれが世界の中心で、すごく新鮮に感じた。
主要駅ではない駅の汚さも、街で嗅いだ甘ったる過ぎて息のできないようなお香の匂いも、すれ違う初めましての黒人同士がグータッチをしているところも、全部の料理が大きいところも、
16ドルの切符を20ドルで売ってくるこわめのお兄さんも
私たちの最寄の駅への行き方を教えてくれた少し日本語を話せる親切なお兄さんも
coachのお店で丁寧に接客してくれた店員さんも
地下鉄で半裸で歌って踊ってたクスリをやってるであろう目の逝っちゃったお兄さんも
全部、当たり前だけどおなじ人間で不思議で、
優しさも怖さも、面白かったなぁ。
少し憧れだったタイムズスクエアは、
大きすぎる広告がキラキラと光っているだけで、私にとっては、そんなに、特に興味を惹かれるものではなかった。
あぁ、ここかぁ。ここなのか。
でかー、看板でかっ。広告料いくらするんだろ
って感じ かな。夢がないかな笑
あ、そうそう。
タイムズスクエアの広場みたいなところでは
ニセモノのディズニーキャラクターの着ぐるみを被った人たちが観光客と写真を撮ってお金を稼ごうと仕切りに声をかけてくるから、それがちょっと夢を壊してたかな…
最後の方は目線を合わせないことと無視の仕方が上手くなった。声かけられるなんて侮られてて悔しいけど。
米国ディズニー本社は著作権侵害で、ちゃんと取り締まってください。笑
まあ、だけどそれすら、行かないと分からなかった。
色々と観光して、日本に帰ってきて、
綺麗で静かで揺れない電車と駅、
どこにでもある無料で自由に使えるトイレ、
優しくて種類が豊富で丁度いい量の食事、
あったかいお湯の溜められるバスタブ、
一人だけの部屋とベッド、
家族と彼氏と親友、会社の人たち。
当たり前の日常に戻って、一先ずホッとした。
でも、また海外に行こう。
見てみないと、実感しないと分からないことがたくさんあった。
多分きっと、今いる場所じゃなくたって。
ここを手離したところで、どうにか生きていけるんだってことも。世界は広いし、日本じゃなくたって、同じ人間が生きてるんだから。
だから、人生は自分が幸せになるように
決めていかなきゃね。
それを改めて知った、良い夏休みでした!
自由を失わない人生を生きるのだ
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