買い時到来か!?物価連動債ETFとは
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インフレに強い債券、物価連動債
今回は米国の物価連動債及び物価連動債ETFのTIPについて解説していきたいと思います。
物価連動債は普通の債券と違って、インフレすると価値が上がるようにできた債券です。
つまり、インフレの時には債券のように低リターンで終わらずに、ハイリターンやキャピタルゲインまで狙える債券となっています。
逆にデフレだと価値が下がるので、債券よりもパフォーマンスが落ちてしまいますが。
ブレークイーブンインフレ率とは!
ここで、ブレークイーブンインフレ率というのが重要になってきます。ブレークイーブンとはとんとんという意味です。
これがどういう意味かというと、今、もし物価連動債と普通の債券を買おうとしてもリターンがとんとんになるインフレ率のことなんですが、難しいので、
例えば、
利回り3%の100ドルの債券と利回り1%の102ドルの物価連動債といった感じです。インフレを織り込んでおり、ほぼ同じリターンになるようになっています。この時のブレークイーブンインフレ率は2%ですね。2%のインフレ率を見込んで物価連動債の利回りが決定されます。これを実質利回りといいます。普通の債券の方は名目利回りといいます。
投資すべき時期は?
では次に普通の債券と物価連動債での投資妙味の違いについて解説したいと思います。
頭がこんがらがらないように、一番いい時と一番悪い時のみ解説します。
まず、普通の債券はインフレ率が低く金利が低い時に追い風が来ます。これは簡単に言うと不景気です。それも市場は先取りしたがるので、不景気がこれからやってくると投資家が判断した時に債券は価値が上がっていきます。
逆に、普通の債券はインフレ率が高く、金利が高い時に逆風が吹きます。これは簡単に言えば好景気の時です。こうなってくると株の方が断然投資妙味があります。
次に物価連動債ですが、インフレ率が高く、低金利の時に追い風が来ます。これは簡単に言うとリーマンショックがおさまったあとの市場です。あの頃はゼロ金利近い低金利が長く続き、米国経済も復興してきていたので、非常に物価連動債に有利な状況でした。
逆にインフレ率が低く高金利な時が逆風が来ます。米国では最近までこの条件の時期はないです。
今でしょ!?
このことから、現状を分析すると、2019年10月現在は債券はかなり買われていて投資家は不景気の低インフレ予想をしています。更にFRBは、経済の状況を見て利下げも示唆し、2020年は利上げをしないといっているので、低金利方向へ向いています。
しかし、もし米国経済のファンダメンタルがそんなに悪くなく、インフレ率の予想が改善するようであれば、あれその条件ってもしかして、物価連動債に追い風が来るかも
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毎度お読みいただきありがとうございます。冷静なるポートフォリオの分析や、自分なりの投資哲学を今後とも書いていきたいと思いますのでよろしくお願いします!