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長い春を抜けて
昨日から5月なわけですが4月は本当に長く長く感じた。
休みもポツポツとあったけど、飲みに出かけたり誰かと会う予定を作ったりして少し無理して忙しく過ごしていました。
春って出会いと別れの季節とはいえここ数年は個人的に暗く、辛いことが多い気がする。
コロナが始まって日本に帰国したのも春だし、友だちや先生がコロナの最中に亡くなったり、東京に上京した時もコロナ真っ最中だったし、失恋も今思い返せばいつも春だった。
そういえば、ジャズの曲も春の曲って暗い曲が多いな?って思ったのでそんな時期にオススメなアルバムを今日は紹介します。
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いつも春になるとSpring can really hang you up the mostをやりたくなるのですが、カーメンマクレエのバージョンが私は1番好きです。
美しいメロディの上にめちゃくちゃ憂鬱な歌詞がついていて何よりブリッジが本当に綺麗なメロディなんです。
噛み締めるように歌うカーメンが何とも言えない雰囲気を出していて大好きなアルバムです。
このアルバムが身に沁みるようになったのはここ数年の事ですが、まさにBittersweet というのがジャズをすごく体現した言葉だなと思うのです。
こんな文章を書いていると病んでる?と思われるかもしれませんが、私割と単純な人間なのでそんな時期もあるか〜苦しい時ほどジャズ上手くなるな〜とか思ったら全然楽になるし、多分これが人生はジャズって事なんだろうな〜なんてぼんやりと考えたり。
この前インタビューで人生はジャズとはどういう意味ですか?って聞かれて中々その場では上手くまとめられなかったんですけどやっと今まとまった気がします。
4月は長かったですが大切に思えるライブも多くて、良い人間になろうとより一層強く思えました。何度かライブの時に泣きそうになりました。
これを書いていた昨日5月1日は雨でとても寒くて暗い文章になってしまいましたが、今日は夏日で暖かく、心も少し明るくなりました。
良い音楽だけを追い求めて長く暗い春を抜け、夏へ駆けていきたいと思います!