令和の竹取物語【DENON D9200】
久方振りのnote更新。前回のHype4レビューが2ヶ月前だったっぽいけれど、その間に色々あってヘッドホンが2本生えてきた増えた。
1台目はSONY MDR-Z7。太い音のドンシャリが好きな筆者の好みにクリーンヒットしたヘッドホンだ。友人の持参品を試聴、おすすめの言葉に違わぬヘッドホンだったのでAmazonで売られていた1万円ほどのケーブルを使ってバランス化。
現在も愛用中。常用のメイン機になっている。
さて、表題に触れよう。今回はD9200のレビューだ。オーディオ、カメラの友人が1年半前に持参してきていたのが発端、おもむろに差し出され聴いた瞬間に
何だこの音。これ、欲しい。
つまり一聴した瞬間に堕ちてしまったヘッドホンだ。持参品で的確に虜にしてくる所業。ちなみにメイン機となったMDR-Z7も同じ友人からの布教。
うーん、業が深い!!
いつも通りパッション多めのレビューなので具体的な数値、付属品、見た目、諸々は公式HP参照。
【再生環境】
・ヘッドホン
DENON D9200(セールの為約14万円)
・出力機器
Fiio M15S + Astell&Kern PA10(全ON)
※付属の標準ケーブルを用いて3.5mm接続。
【D9200 レビュー】
①D9200の音傾向
良い音〜〜〜〜〜〜!はあ〜!めっちゃ良い〜!
──完──
…………。
横へ横へと広がりを感じる解放感のある音場、煌びやかだが決して鋭利でない高域、艶のある中域、そして控えめながらもしっかりと存在を示している低域。解像感も持ち合わせながら繋がりよく1音1音滑らかに鳴らす為、聴いてて普通に眠くなる。いや、なんなら箱出しの時点で気付いたら寝てた───。
傾向的に女性ボーカルが映えるのは勿論、男性ボーカルも心地よく聴ける。バラードはもちろんだがスローめのPopsから多少速度のある楽曲までそつなく熟す。ロックに関しては物足りなさがあるものの、HIPHOPに関しては現在の流行りであるチル系とは実にマッチする。
さて、D9200と言えば中、高域について語られる事がきっと多いヘッドホンだろう。当然ここに特徴を備えている為、多くの方にとっての魅力の最大指数はそこにある。だが筆者はあえて低域にフォーカスする。
え?いや、こういう逆張り好きなんだもん。
・低域の質に関して
サブベースの存在感、ベースの表現がしっかりと在る。有るではなく在る。乾いた様な低域ではなく、かと言って重くもない、言うなれば質の良い塩梅の取れた低域だろう。この低域は美麗で魅力ある中高域を一層引き立て、臨場となって耳に音を届けてくる。
中域の艶感、そして高域の優しくもあり余韻を持って伸びる景色を見渡した後、足元には雄大かつキレのある低域が広がっている、が筆者なりにもっともしっくりくる表現だ。
あー、良い音〜!!!!!(絶賛D9200で聴きながらnote執筆中)
②特徴
音の傾向は記載したが、ハウジングには竹を用いている。有名な竹だ。調べた時になんて竹か記憶したはずだがすっぽ抜けた、とにかく竹なんだ。
高知県の孟宗竹(モウソウチク)って竹らしい。
調べた。今。
ちなみに伐採して加工まで1ヶ月をかけ一貫してやってる上、ヘッドホン自体は手作業で組み立て作っているとのこと。
え?ああ、うん、調べた。今。
ヘッドバンドは頭頂部が凹んでいて載せている感覚というよりもフィットしている感覚。側圧も筆者にとって調度良い。ケーブルを除いて375gらしいがこの側圧の塩梅とヘッドバンド機構のおかげか、日頃450gOverのFiio FT5を高頻度で使っている鍛錬からか、それほど重さは感じずに長時間ゆったりと楽曲に浸ることが出来る。
③パッション語り
さあやって来た、ここは筆者の自由帳。なに?ここまでほぼ感覚でしか書いてないって?
人生そんな時もある!
…さて、肝心要の感想としては
「D9200?めちゃくちゃ良いよ。」
これしか出てこない。
おすすめかで言えば、もしも財布が許すならば当然おすすめでしかない。仮に幸運にも試聴出来る環境があるのならば、ぜひ1度試聴の為に足を運んで欲しい。筆者はオーディオ以外にも定期的に趣味投資する場があることもあり、なんやかんやで試聴という名の誘いから購入まで1年半を要したが、1年半の中で都度都度欲しい欲しいと想いが募っていた。そして先日、ようやく手に入れた。
オーディオの最終出力先は耳を介して脳である為、ある種の恋慕の様なこのバイアスによって音楽体験が極上になるのもきっと、趣味に課せられた醍醐味の中一つなのだろう。
刃牙を読んだ後に自分が強くなった気分になったりも、あれもバイアスだから───。
物欲、所有欲、憧れ、初めての感動、試聴して気に入ったが故の購入や無試聴によるギャンブル購入、デザインだけで惹かれてしまった等々も、最終的にその人個人へのエンジョイへ繋がれば良いのだ。
───これ、なんの話し?
あと付属品にはケーブルが2本。1本はレビューに記載した3.5mm線だが、もう一本は線材、長さ、端子違いの6.3mmケーブルも付属する。こちらを用いて変化を楽しむも良し。価格は確かに安くなく、いや、まあ普通に高いが物の価値としては納得出来る価格だ。現に買った人間が言っている、安心して購入ボタンへ向かってD9200との誓いを落とそう。そしてなにか災難にあった際、胸を張って相手へこう告げよう。
良いのか?
俺はD9200で寝た男だぞ?と───。
④〆
今回はイヤホンや再生機器ではなくヘッドホン。令和の今、自身に訪れた1年半後しの竹取物語はセールという名の販促機会により達成された。作中に登場するかぐや姫だと別れがあるが、D9200の存在に別れはない。製品である以上、破損や故障は付き物だが、その時が訪れた際には別れではなく次、又は同じ物をと考える出会いのきっかけにもなる。折角の趣味だ、前を向いてポジティブに行こうじゃないか。
ああ、オーディオってやっぱり楽しい───。
〜このnoteに関して〜
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※ 最早レビューではない箇所が随所に散りばめられてますが、枯れ木は山の賑わいになりますし星は暗闇の中で輝きますのでそういう事だと思ってください。よろしくお願いします。