【ネバーエンディング駄菓子屋のルール】
【ネバーエンディング駄菓子屋のルール】
「当たりがでたのですが、どうすればいいんですか?」
当たり付きのお菓子を扱っているお店が少なくなってきている事もあり、最近良くお客様からご質問をいただきます。
当たりは、同じ商品と交換又は、当たり金額と同額の店内商品と交換(それぞれの駄菓子屋さんで異なります)となるのですが、当たりの交換もご存じないということは、
〝当たりは必ず買ったお店で交換する〟という絶対に守っていただきたいルールについても、ご存じないお客様も多いと思い、鳩頭巾では、
店内に張り紙をさせていただいております。
他のお店の当たりをなんで使ってはいけないかって、極論で言うと、お店が潰れてしまうからなのです‥。

本日。
いつも来てくださっている常連のお客様。
幼稚園児の男の子とお母さま。
お会計の際、当たり券をお財布から取り出して、使用される際、当たり券の中に他のお店で購入した商品の当たりがあったようで、お母さまが、
「これは他のお店ででた当たりだから、使えないよ」
と、お財布にしまおうとしたところ、男の子が
「何で?何で使えないの?何で?!今日ここで交換したい」
と、怒り出してしまい、お会計ができない状態になってしまいました。
男の子がものすごく怒っていたので、お母さまは、一旦外に出ますね‥とジェスチャーしてくださり、外でずっとずっと説明してくれていました。
言葉も態度も乱暴になっている男の子に、丁寧に丁寧に。
ちょうど他のお客様もいらっしゃったし、余計な事も言えないしと思いながら、オロオロしながら、どうなるかな‥と見守っていましたが、お母さまは、無事に説得に成功!!
お会計して、帰って行かれました。
すごいなぁ‥。
もし、私だったら、説明が嫌になって、
「今日は駄菓子買えないよ」とか言って、泣いてても無理矢理抱っこして帰っていたと思います。
駄菓子屋の事を考えてくださって、お子さんに丁寧に説得してくださったお客様に本当に本当にありがとうございますって思いました。
閉店後、見上げた空に浮かんでいた雲が、ネバーエンディングストーリーに出てくるファルコンみたいに見えました。
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