【アルバイトの日々と鳩頭巾と千羽鶴】
【アルバイトの日々と鳩頭巾と千羽鶴】
こんにちは。
鳩おばさんです。
先日千羽鶴を折っていただく事をお願いさせていただきました。
なぜ千羽鶴をお願いするに至ったか、少し長くなりますが、書かせていただきました。
もしよろしければ読んでいただけたらと思います。話しは学生時代に遡ります‥。
学生時代はバイト漬けの日々でした。
高校生の時は、部活が引退した後、専門学校への進路が決まっていたため、朝コンビニでアルバイトしてから学校に行き、夕方は、ラーメン屋さんとパン屋さんのどちらかでアルバイトして日々過ごしていました。
専門学生になってからは、土日の朝、ファミリーレストランでアルバイトしない?と、中学の同級生のお母さんに誘われ、6時〜9時までファミレス。そのあと10時〜15時までラーメン屋さんでアルバイトしていました。
専門学校を卒業してからは、バンドがやりたくて、2年ぐらいフリーターしていましたが、ファミレスとラーメン屋さんは続けながら、他の色んなアルバイトをしていました。
そんな中、ファミレスの常連さんから、いつも行くお店でアルバイト募集してるからやらない?とお声をかけられ、空いてる時間に、そのとある飲食店でもアルバイトすることになりました。
ご夫婦で営む飲食店の奥様は、当時厳しくて怖かった印象で、まだ若くてフラフラしていた私は、宇宙柄のタイツにボロボロのジャンパースカートでアルバイトに行って、「何?その格好?!」と言われたりしていました。(ラーメン屋さんには、同じ格好で行っても何も言われませんでした)半年くらいアルバイトさせていただいたと記憶しています。
その後、東京に引っ越し、結婚して娘が産まれ、また志津に帰ってきて、色々な仕事をする中、勝田台のビストロでアルバイトしている時に、自転車でその飲食店さんの前を通ると、奥様が店頭の掃き掃除をしていたので、「こんにちは〜」と声をかけると、覚えていてくださり、それからは、そのお店にお客さんとして通わせていただくようになりました。
旦那様は、にこにこしていながらも寡黙で、奥様は、昔アルバイトしていた頃の厳しさは全然なく、いつも明るくて優しくて、お店に行って奥様とお話しするのがとても楽しみでした。
何年か経ち、引っ越しを考えている時に、不動産屋さんで色々物件を探していた時、一軒の家を紹介されました。その帰り道、お店に寄って、奥様に「今日この家見てきました」と言うと、
「それ、うちの常連さんが住んでる家だよ」と教えてくださいました。
「これも縁だから、その家にするといいよ」
と言ってくださり、私も縁を感じたので、引っ越してきたのが、今住んでる家です。
常連のお客様がご家族と住んでいた想い出が沢山詰まった家なので、「大切にしてくれる人に住んで欲しかった」と契約の際お話しがあったので、家の前の草むしりや美化作業をするようになりました。
何年かして鳩頭巾を開店した日。
旦那さまと奥様が来て下さり、封筒をくださいました。封筒には
「頑張って」という文字が。
中に3千円入っていました。
その封筒は、それから3年間私のお財布に入っています。何かあった時でも、この封筒が入ってるから大丈夫。頑張ろうと思えます。
そして、お店を開店してからは、何かあれば相談に行きました。その度、お店を営む先輩として色々な事を教えてくださったり、お話しを聞いてくださり、いつも応援してくださいました。
「ほら、これ作ったんだけど食べる?」と煮物やおかずを私だけでなく、常連のお客様にサービスしている姿を見て、お客様に対する気遣いや優しい気持ちを毎回感じ、(私もこんな風なお店の人になりたい)と思いました。
そして、なかなか忙しくて、お店にお伺いできない日々が続く中、奥様がご病気されていることを知りませんでした。先日の朝、商店会の美化作業している時に、偶然駅前でお会いした際、実はね‥」とご本人がお話ししてくださいました。
本当に辛くて悲しいのはご本人のはずなのに、
奥様は優しく話してくださり、私はただただ泣いて頑張ってくださいと言うことしかできませんでした。
帰宅して、何かできる事はないかな‥そう考えた時に、千羽鶴を作る事を思いつきました。
おばあちゃんにすぐ伝えると、
「じゃあ私は御守り買いに行ってくるね」とすぐに神社にでかけて行きました。
お渡しできる日程が限られていたので、無理かもしれない。でもどうしても渡したい。と思い、SNSで鶴を折ってくださる事を皆さんにお願いさせていただきました。
すると、本当に沢山の方が鶴を折ってきてくださいました。本当にありがとうございました。
千羽鶴を作るのがはじめてでしたので、集まった鶴を繋ぎ合わせるのがこんなに大変だと知りませんでしたが、なんとか千羽鶴を完成する事ができました。
「渡したい物があるので、お伺いしても良いですか?」とおばあちゃんから預かった御守りと千羽鶴を持って奥様の元へ行きました。
会った瞬間2人で泣いてしまいました。
「ありがとう。頑張るからね。でもね、本当はすごく不安なんだ。でも、頑張るからね!」
と、おっしゃっていました。
自分の勝手な想いで、突っ走ってしまいましたが、ご協力下さった皆様。
本当に本当にありがとうございました。皆さんのお力がなかったらお渡しできなかったと思います。本当に感謝いたします。
日々が当たり前でなく、日々を大事に過ごしていきたいと心から思います。
鳩頭巾に来てくださるお客様に感謝を忘れず、細々と長々とお店を続けていきたいと思います。
また元気になったら奥様に会いにいきます!!
それでは皆様。
本日も良い一日をお過ごしください♡鳩
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?