Bizet "Farandole" L'Arlésienne Suite No.1
ビゼーの「アルルの女」組曲第2番第4曲、有名なファランドールです。といっても、ここで取り上げたいのは最初に出てくるプロヴァンス民謡に基づく短調の旋律の方です。最初にこの旋律の主部が提示され、カノンでもう一度繰り返されて、その後ファランドールになります。その後この旋律が完全な形で現れてファランドールの旋律と組み合わせられてフィナーレを飾ります。では最初の主題(ニ短調)を示します。
きれいに4声体で書かれていて、注意したいのはこの細かい和声付けです。奔放な民謡の旋律に見事としか言いようのないハーモナイズが施されています。
次に後から出てくるこの旋律の後半部分です。
後半、バスが半音ずつ下降していきハーモニーが虹のように変化していくところはビゼー先生面目躍如です。
音をこちらにおいておきます。
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