Puccini "Nessun Dorma" from opera "Turandot"
荒川静香さんのおかげで、大変ポピュラーになったこのアリアであります。まそのー、プッチーニのアリアはどれも終わったときにどっと拍手が来るように書かれてるのは周知の通りであります。ただ、プッチーニの工夫はあの歌い上げる部分だけではなくて、歌いだしのところにも工夫が凝らされている。もっといえばプッチーニの音使いというのも革命的なものがあるということであります。
この赤枠で囲った和音ですよ。
これは普通の和音ではない。というのはこの配置でしかこの感じはでないんですねぇ。右手にF#が出てきますが、Gbと読み替えてEbmMaj7+13でいいかというと、うまくいかない。どうしてもトップが王子様の歌っているDで、Cは真ん中F#の下で増4度にならないとこの響きにならないのですね。あえて言えばEbとBbの空虚5度の上に、D7b+5の第3転回形がのっているとでもいいましょうか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?