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平凡な中年会社員が転職する理由 #5

記事を開いていただきましてありがとうございます。
ここは、転職を志した初心を忘れないために、転職した理由を整理している日記になります。
今回が最後となります。

転職を決断した理由

①目標とする領域にステップアップしたい
②強制的に成長したい(限定的な成長機会を打破したい)
③深夜残業、休日出勤、24h365日要求体制から脱却したい
④年収上限突破の可能性を広げたい
⑤価値のある自分になりたい

強みがわからない

私、「○○ができます」と言えないんです。
やってきたこと、どのような考えをもって取り組んできたか、は事実なので言えるのですが、「じゃあ君、何ができるの」と聞かれたときに、答えられないんです。「いちおう経理もやってきましたけど、簿記2級ですし、経理本職じゃないですし」的な気持ちです。(これは今もそうです。)

自分が転職市場でどれくらいの価値があるのか知りたい、という思いがあって転職活動に挑戦し始めたのに、職務経歴書で自分の強みが書けないんです。

実際、ニッチな規制産業でユニークな業界ルールのなかでやってきましたから、経理を経験していますが上場企業ではないですし、世の中には公認会計士や税理士がいるのに簿記2級が「経理できます!」って言えるのかと。
もちろん、事業会社側で経理をやることと監査法人や顧問税理士として会社に関与することは、立ち位置も求められる内容も違うわけですが・・。そんなの、経理部門の人ならみんなやってることだと思うわけです。

また、転職エージェントの担当者からはっきり言われました。「あなたの業界からの転職者が少ないので採用する側も評価しかねると思う。条件の良い求人は上場企業の経理経験や簿記1級がマストということが多い。選り好みすると厳しい。40代だしね。」と。

一般的な転職市場で評価されない(されにくい)会社出身で、規制産業にマッチした職歴の中年サラリーマンは、「今の会社から放り出されたら食べていけない状態だ」と、危機を強く自覚しました。

職務経歴書で訴求したこと

私の場合、訴求できる経歴として「経理部門での実務経験」にフォーカスしました。経理部門以外での規制産業ユニークな経歴は、内容を理解してもらいにくいと考えたことから、スパイス的な位置づけにしました。
一方で、経理の仕事を専門的にやりたいとは思っていないため、経理の経験をベースにしつつも規制産業のユニークな経験を踏まえたかたちで会社に貢献をしていきたい、という整理にしました。

転職活動でのヒット率

このような強みの整理で取り組んだ転職活動では、100社前後の求人に書類を提出して、面接へ進めたのは片手で足りるほどでした。
お断りの理由は様々です。スキル不一致、年齢層不一致、コロナで採用活動見送り。
経理に詳しい担当者を採用したい会社が多かったのかもしれません。毎年のように会計基準が変わりますしね。経理人材として市場評価の低い私が面接に進めないことは当然のことだったように思います。

面接での取組み方針

自分を誇張しないこと、心から考えていること(本心)を伝えることに注力しました。
この年齢での転職につき、スキルマッチもさることながら、組織風土とのマッチが大切と考えたからです。入社後の自分自身のためでもあります。
想定問答は、自問自答するかのように日々リバイズを続け、本心をいかに適切に伝えるかに注力しました。そのおかげか、面接で答えに窮することはありませんでした。面接の場において、聞かれたことに対して、素直に、どう考えるか、を理由とともに答えた記憶が強いです。

転職するかどうかの判断軸

幸いなことに、面接に進んだ求人のなかから内定をいただきました。
ニッチな規制産業にお世話になり続ける選択肢もありましたが、市場から評価される人材になって会社に依存しないためには、競争環境に移って修行することが必要という認識に至りました。
競争環境といいましても、それがどの程度大変で厳しいものか、正直想像がついていません。ですが、面接で素直に答えて来た結果としてOKが出されたということは、自分のがんばり次第でなんとかやっていけるんじゃないかなと考えました。また、できるひとたちがいる環境に身を置いて背伸びすることで自分の成長につなげられるとも思いました。これは、中小企業診断士の勉強を通じて実感していたことでもあります。

まとめ

転職することに係る私の意識の変遷は、次のとおりです。

転職活動の前⇒「自分の強みってなんだろう、評価されるのかな」
転職活動中 ⇒「世の中から評価されない、このままじゃまずい
内定が出て ⇒「新しい環境で修行して価値を身に付けて、所属する会社に依存せずに食べていけるようになりたい」

最後に

とある会社から入社を許可いただいたわけですが、現時点ではまだ価値を提供できる人材になれていないので、まずは修行です。
これまでと異なる業界、組織風土、人間関係にさらされ、イチから作り上げる過程を経ることで、人間的にもスキルやノウハウの面でも継続的に成長するつもりです。40代ですが、成長をあきらめません。
そして、将来的には、自分で決めたことにもとづいて、前向きに仕事に取り組み、心身ともに充実した生活を構築できるようになりたいと思っています。(どのように実現するかは模索中です。)

最後までご覧いただきましてありがとうございました。

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