人は大体二十代が終わりそうになると焦る
二十代終わりそうになると焦るよね?
「人生どん底まで行ったけど奮起した」人の年齢とか、もしくは「それまでの生活を捨てて一念発起した」人の年齢は二十八、九が多い気がする。
完全に私見。
完璧に偏見ですけど。
でも、その気持ち、分かる。
私も二十八歳で八百屋を捨てる決意をした。
当時の私、十八でバイト先のスーパーに就職したので、かれこれスーパー歴十二年。
社員歴十年。
十年やれば、知識も技術もそれなりに身に付く。
仕事のやりがいはあった。
ブラックだったけど。
始発終電で仕事してたけど。
だけどふと「このまま一生この仕事をして終わるのか」と思うわけよ。
明らかに「若さ」でごり押ししていた部分、これから通用しなくなる。
それが目に見えてる。
でも、私、他にスキルもなんもない。
バイトから社員のエスカレーターだから、そもそも就職活動経験もない。
社会人として見たときに、あまりに魅力のなさすぎる自分のステータスに恐怖を覚えるようになったんですよ。
「このままでいいのか期」。
それが二十八で訪れたんです。
反抗期とか思春期と同じ類だと思ってる。
強弱はあれどみんな一回は焦る(はず)。
そのタイミングが三十を目前にした二十八、九の時期にありがちなんだと。
結局、学歴もなく、資格も運転免許しかない私。
将来が不安になり、行政書士の資格勉強を始めた。
始発終電の仕事の合間に資格取得勉強するの、結構やばかった。
今は無理。
そういう意味で、「このままでいいのか期」、二十八で良かった。
もっと遅かったら多分体力の限界で何も出来なくなってた。
全力を尽くし、睡眠時間と寿命を削り、挑んだ試験はあと三点という絶妙なラインで落ちた。
しかし、その「もうちょっとでいけそうだった感」が私の背中を押し、無事、退職届を出す決意を固めることが出来た。
退職金と溜まりに溜まった有給休暇を使い、資格勉強に専念し、かつ、瀕死になっているHPの回復に努めることにしたのだ。
この「今までやってきたことを全部放り出す」というイベント、かなり精神力と体力を消耗するのよね。
だから、「このままでいいのか期」、遅ければ遅いほど、社会的立場やら体力を考えて踏み切れず、燻ることになるんだと思う。
なんの保証もないからね。
人生って。
その後紆余曲折を経て、行政書士の資格も取らず、「本当にやりたいことをやろう」と決心して私は執筆をしている。
仕事に対する向き合い方と、生き方の重心が変わった。
今の仕事はあくまでお金を稼ぐ手段として行っている。
毎日「いつか辞めてやるからな」と思ってる。
もちろん口にはしないけど。
「このままでいいのか期」を超えることによって、生き方が変わる。
本当に「思春期」とか「反抗期」とかと一緒。
成長(退化だったら悲しい)する上で乗り越えなきゃいけない葛藤なんじゃないかなあ、と。
そういうことをふと思った。
大人になっても迷うし、もがく。
でも、そういう時間てきっと、みんなある。
生きていくって本当に大変だよねえ。
という、今日はしみじみ雑感垂れ流し。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回以降もお付き合いいただけると嬉しいです。
それではー。