鳥の羽待ち
収集癖があります。
使わないって分かっていても集めたくなってしまう。
断捨離と相性の悪い特徴を持って生まれてきた存在。
それが私、羽鳥です。
どうぞお見知り置きください。
昔からそうなんですよ。
シリーズは一巻から読みたいし、一巻買ったらシリーズ全部揃えたくなる。
適度な熱量を保つことが出来ません。
衝動を抑えきれないんですよね。
コンプリートって魅力的な言葉過ぎると思いませんか。
抗えません。
毎度毎度。
猫の髭もひっそり集めています。
赤ちゃん猫のときからこつこつと。
床に落ちてたら掃除機で吸う前に必ず拾います。
猫髭ボックスに着々とコレクションが集まっていく。
特に何に使うとかないけど、推しの配布物だと思うと捨てられない。
スマホケースの中にも、財布の中にも入ってる。
「縁起が良い」という最適な言い訳を装備して体面を整えています。
友人には「気持ち悪い」と言われています。
訂正します。
体面を整えているつもりでいます。
誰にも迷惑をかけてないので許してください。
そんな私、この間外を歩いているときにカラスの羽を見かけまして。
道端に落ちてたの。
すっごい立派な綺麗な黒い羽が。
拾いかけて「いやさすがに」と思いとどまりました。
素性の知れないカラスの羽ですから。
推しの配布物ではないから。
珍しく理性が勝利して家に無事帰ったんだけど、頭の中にはまだあの青黒く光った羽がいるという状態だったんです。
で、調べました。
羽の保管方法的なのを。
そしたら『羽 拾う』、『羽 集める』みたいなのがサジェストに出てきて、「なんだみんなやってるんじゃーん!!」って心強くなりました。
羽、集めたくなりますよねえ?
シャンプーとかで洗って、ドライヤーで乾かして、ラベルを付けたり台紙に貼ったりして、と色々活用法を知った私。
だけど、さすがに他鳥の、お顔も知らない鳥さんの羽を集めるのはちょっとなあ、と思い直しました。
そこで、弟に「お前の飼ってる可愛い白文鳥の立派な羽を寄越しな」と丁重にお願いしました。
「気持ち悪い」と言われました。
……いいじゃないですかねえ?
羽の一本や二本くらい。
尾羽か風切り羽の立派な奴を一丁私に寄越してくれれば、それで満足するわけですよ。
継続的にお願いする訳ではなく。
弟の白文鳥可愛いんです。
私の手にも止まってくれるんです。
一応関係値はあるんです。
だから、ねえ? 羽くらい……。
ということで今、弟の羽待ちしてます。
貰ったら、洗って、台紙に貼って、しおりかなにかにしようかなと思ってます。
鳥の羽っていいですよね。
あれがあるから飛べるんですよ。
人間にないものなんだから、憧れてしかるべきなんです。
人生において鳥の羽待ちしてる期間てそうそうないと思うので、ここにこうして経緯を書き残してみました。
素敵な羽が届くことを心待ちにしております。
楽しみ楽しみ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回以降もお付き合いいただけると嬉しいです。
それではー。
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