終わるときは一瞬
神のいたずらなのか何なのか、この世には頓知かなぞなぞみたいな罠がたくさん仕掛けられていて、気づかなければ一生を棒に振るけど、気づけば一瞬で人生変わるようなことって結構ある気がします。
だからね、例え10年20年と長い間苦しめられていることがあったとしても、それが単に罠にハマっていただけだとしたら、0.1秒以下のほんの一瞬で抜け出せる可能性も全然あるんじゃないかと思うんです。
謎が解ければ笑っちゃうぐらい簡単なことが、その渦中にいるとなぜかわからない。
自分だけ幸せになりたいと思うほどに不幸になり、もっとお金が欲しいと思うほどにお金は逃げていき、愛されたいと願うほどに人の心が遠ざかっていく。
その世界にハマってしまうと、行くところまで行かないと気づけないのかもしれないです。
本当はそんなときでも愛ある人たちがたくさんヒントを送ってくれているんだけど、その世界線にいる人の耳にはなかなか届かないから。
病気なのか事故なのか破産なのか、現実世界への現れ方は人それぞれだと思うけど、自分の力ではどうしようもない状態まで追い込まれて初めて、周りの人の愛に気づき、自分の傲慢さに気づき、世界の広さと本当の自由を知り始めるんだと思います。
これは私自身が経験したことを書いているだけなので、すべての方に当てはまるかどうかはわかりませんが、同じようなことを言っている人に会うことも少なくはないので、古今東西共通の原理原則みたいなものが含まれている可能性は無きにしも非ずです。
囚われていた世界が終わりを迎える前と後では、まるで視点が違います。
「幸せになるにはこのルートしかない」
「成功するにはこの努力を続けるしかない」
「この人がいなくなったらどうしよう」
このような条件つきの世界がすべて幻想で、見ている方向が全く違っていることに気づくことさえ出来れば、あとはもう安心してこの世界に身を委ねるだけで勝手に望む世界に運ばれていく。
何度も繰り返すようですが、本当に、変わるときは一瞬なんです。
ダムが決壊するように。
もしあなたの中に何か無理に堰き止めているものがあるとしたら、それらが怒涛のごとく流れ出すのは今日中かもしれないし、この記事を読み終えた、その0.1秒後かもしれません。
Cover photo by Michał Parzuchowski