『暇と退屈の倫理学』

「暇と退屈の倫理学」を読んだ
『暇と退屈の倫理学』を読んだ

確かに下の方が著書感あるかも。とにかくこれを読んだ。飛ばし飛ばし読み、ハイデッガーの退屈第二形態を過ぎたくらいで結論にジャンプすると、この結論は退屈解決のメソッドじゃないからこの本を自分に落とし込んで読んでこないと分かんないよ笑、と書いてあってやられたわと思った。結論としては、定住生活する人間は豊かさを得るに従って退屈するのが当然だし、消費社会はそこにつけ込んでアレコレ我々に与えてくる。暇潰しのためにそれらを消費するのではなく飽きてしまうまで浪費して贅沢するのがこの社会を乗りこなすコツだということ。そのためには動物に戻って熱中する必要がある。熱中のヒントはどこにでもあって、生活のひとつひとつ(ご飯でもおしゃべりでも文房具でも)は知識というバラでもって楽しめるのだから、動物になる機会を待ち構えることで楽しんでいこーぜという感じだった。(と思う)
ニーチェが人生の意味を考えたとき、意味なんてないから芸術に傾倒して楽しく暮らそう!というのは違くね?と言っていた(気がする)が、本書はまさしく暇と退屈(目的である死がなかなかやってこない退屈さ)があることを前提に、読みながらそれを乗りこなす訓練をしようという感じだった。正直超人になるの無理だな〜というかあんまりに時間長過ぎてモチベないわと思っていたので現実的なトレーニングだと思った。まだちゃんと全部読んでないので気が向いたらトレーニングします。

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