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ナチス特高ゲシュタポへ復讐するアメリカ兵イギリス兵[映画 大脱走2 感想,批評,レビュー,あらすじ]

大脱走2

ネタバレ注意
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 第二次世界大戦の連合国の捕虜の話である。三時間という長い時間の前半はは捕虜収容所からの脱走の話、後半は捕虜収容所で時間を共にした仲間を、ゲシュタポに処刑された連合国兵士たち報復の話である
 一般的なイメージとして、捕まってから脱走するというのはほとんど不可能に近いと考えてもいいと思われる。しかし大脱走2では脱走があまり難しそうではない。収容所を囲っている鉄の柵も簡易的であるし、収容者が掘っている洞窟も何故か看守にばれない。基本的に脱走が許されないような収容所が、そんなに大まかな管理なのか。しかしこれは映画である。そこをつつくのはナンセンスだろう。
 逃げる連合軍の収容者をゲシュタポが追いかけて処刑していく。徹底的にゲシュタポを悪者として描いている。戦争に負けた国の宿命であろう。ドイツはこないであろう次の世界大戦で勝たなければ、永遠に戦争映画の中で悪者扱いである
 後半は収容されていた兵士たちが、戦後各国に逃げたゲシュタポを見つけ出すという話である。元々の生き残りの収容者にメンバーが加わりゲシュタポは順調に捕まっていく。ゲシュタポの幹部も捕まり処刑され、収容者たちの目的は達成され勝者のいないハッピーエンドになるわけである。
 ジャッキーチェンのプロジェクトAのような雰囲気があり、映画というよりも長いドラマを見ているようだった。主題としては前半は連合国の収容者たちの脱走で、後半は収容者たちのゲシュタポへの復讐になるのではないか。空しいのは登場人物の多くが作中で落命していることである。時代背景を考慮すれば仕方がないがやはり空しい
 エンターテイメントの作品の外見をしているが、ナチの技術者は戦勝国に利用されることで自分を守っているシーンがあったり、レジスタンスの闘士が戦争が終われば英雄として扱われる場面が描かれていたりと、混乱の中で生きた人々の生きざまがわかる
 脱走のシーンは観ていてハラハラして面白かったが、ゲシュタポの処刑シーンや、拷問でゲシュタポ関係者がゲシュタポの幹部の名前を話した後に自害するというシーンもあり残酷である。映画自体が暗すぎない雰囲気なので再生を止めるということはなかったが、気分がいいことはなかったので、自己責任でご覧ください


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