Side Kicks!(サイドキックス!) 感想
タイトル画面にキャラがいないゲーム、見出し画像に困る。お洒落で好きだけど……。
シナリオ
シリアスに見せかけて、コミカルパートも割とあり、その分量がちょうどよくスルスル読み進めていける。
共通ルートは、アニメでいうところの「お当番会」がごとく仲間達と順繰り距離を詰めていくような展開。 これがめちゃんこ楽しいのである。
一方で、恋愛過程の描写は急展開。個別ルート自体が短めで、割とすぐ終わってしまう。それがこのゲームの勿体ないところである。
そして最終ルートでは、黒幕が明かされる。黒幕自体は消去法で何となくわかってしまったのだけれど、その手先の方は最後まで気付けなかった。
ほとんどの伏線・謎については回収されるけれど、主人公の背景事情については、ほぼ語られることがなかった(語られたのは一人っ子ということくらい?)
なんで能力を持っているのかとかは謎のまま。謎というか、特に理由はないのかも知れない。
キャラ萌え
共通パートの、仲間全員での日常が心地よくて、仲間全員大好きになれた。
その中でも、私のお気に入りはチカとノラ。 ルート外で「イノリがどんな男と付き合おうが関係ないだろうけど、俺は、心配で……」とデレたチカがかわいい。
グラフィック・演出
すめらぎ琥珀氏の原画は、目元(とくに垂れ目)と口元がすごく特徴的でセクシー。
イベントCGの枚数も比較的多くて、差分も結構ある。
髪を下ろしたチカのグラフィックが、普段のギャップもあってかなり可愛らしくてイイ。
特にチカルートでの、向き合って笑い合うCGが大好き。Side Kicks!は、1キャラにつきキスCGが3種類くらいあって、おまえらチュッチュしすぎやぞ!!と幸せな気持ちになれる。
演出もかなり凝っている。
起動後、ムービーから流れるようにタイトル画面に繋がったり、背景がさりげなくアニメーションしていたりして、こだわっているなあと感じた。
音楽
上倉紀行氏の音楽は、世界樹の迷宮シリーズのスーパーアレンジバージョンで知っていたけれど、めちゃくちゃ格好いい。ゲストコンポーザーに伊藤賢治氏をひっぱってきているのも豪華。
私は「Mysterious eyes」や「真実への階段」が好きだな。
オリジナルサウンドトラックはiTunesなどでインターネット配信されている。
Amazon Prime Musicでも配信されているので、アマプラ会員の人は是非聴いてみて欲しい。
ボイス
敬語おだやか青年CV杉田智和に感謝しかありません。ありがとうございました。
総括
仲間達とワイワイしながらお仕事するゲーム。
ちょっと珍しい乙女ゲームをプレイしたいときにどうぞ!