リメ缶作家の皆さん、間もなく価格破壊という名の津波が来ます。
先週、東京ギフトショーを見てきたのですが、グッズメーカーがリメイク缶をリリースしていました。それがあまりにも安かったので驚いてしまいました。
リメ缶は多肉植物と相性が良く、ハンドメイド市場でも人気のある商品です。しかし簡単に制作できるので参入ハードルが低く、安価でしか販売できないのが現状です。
実際にリメ缶作家の方に聞いても、1日に制作できる数量は10個程度で手間も掛かるため、それほど利幅が大きい商品ではないとのこと。それでも楽しいから続けられるということでしたが、大手グッズメーカーが大量投入してくるとなると市場は荒れることでしょう。
私も自分でリメ缶を作ったことがありますが、あまりにも労力に見合わないので1個だけで止めました。これを量産するリメ缶作家ってスゴいなぁと思っていたのですが、それも間もなくメーカーの価格破壊の波に飲まれてしまうのではないかと心配しています。
メーカーブースに展示されていたリメ缶は、上代400円で下代は50%。商品説明には「日本国内でクリエイターが丁寧に手作りしています」と記載されていました。
この価格でどうやって「丁寧に手作り」できるのでしょう。それも人件費の高い日本で。もちろん商品のクオリティは一般的に販売されているハンドメイドのリメ缶でした。この価格で販売されたら、リメ缶作家はキツいはずです。
委託販売で500〜600円くらいの価格設定が多い少量生産のリメ缶と、メーカーから12個ロットでいくらでも納入される上代400円のリメ缶。売場担当者が楽な方はもちろん後者なはずです。
もちろんハンドメイド作家が手間を掛けた作品のほうが「良い商品」ですし、その作家のファンが買いに来るのですぐに淘汰されることはないでしょうが、もう間もなく企業が起こす価格破壊という名の津波が来ますよという話でした。