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9、そして14歳の誕生日に…

祖母が亡くなる1ヶ月前に、14歳の誕生日を迎えた。
祖母も肺がんだった。祖母はまだ50代だったし、がん治療のあれこれも進んでいなかった時代だ。祖母に「あなたは癌ですよ」と最期まで言わなかったのではないかと思う。きっと聡明な彼女は気付いていたけど。

祖母が治療中で病院と自宅療養を行ったり来たりしていた頃、私は生と死について考えさせられた。とにかく『死』というものが身近ではなかったのだ。

私は母の本棚が嫌いだった。


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