運に頼らないファーニマル(攻撃盤面編)
はじめに
こんにちは。よくファーニマルデッキで遊んでいるhatll(はとえる)と申します。今回はファーニマルデッキにおける攻撃盤面を考えたいと思います。
攻撃盤面とは、実際に攻撃を行うモンスターたちのこととします。きれいな攻撃盤面を考えておくことで、相手の増Gのドロー回数を減らしたり、ニビルのケアをしたり、最小限のリスクで勝ちにいくことができます。
この記事では、相手の妨害を回避するための方法についてはあまり触れません。目指すべき盤面を理解した上で、妨害の回避を考えた方が効率が良さそうなので…
この記事は前回の続きとなっていますが、前回の内容を読んでいない方でも問題なく読み進めることができると思います。
ベアチェーン展開
攻撃盤面を考える前に、展開の始め方について考えます。展開の始め方として強い動きは、《ホエール》の融合召喚+《トイポット》の破壊とします。
融合召喚を行う前に、《ベア》+《ウィング》などから直接《ウィング》の効果起動を狙うこともあります。しかし、その場合は《トイポット》の手札を捨てる効果を発動する効果を発動する必要があり、1枚分無駄にカードを消費してしまいます。
融合召喚から行えば《ウィング》を無駄なく墓地へ送り、2枚ドロー効果の発動を目指すことができます。
《ホエール》の融合召喚+《トイポット》の破壊を行うには4枚が必要であり、これらを揃えるのは大変です。
ファーニマルモンスター
エッジインプモンスター
《融合》
《トイポット》
そこで、《ベア》と《チェーン》の2枚から、《ホエール》の融合召喚+《トイポット》の破壊を行える「ベアチェーン展開」があります。
《ベア》でなく《ドッグ》、《チェーン》でなく《パッチワーク》でもこの展開をすることが可能です。
この展開には弱みもあるため、必要なカードが4枚揃うときには「ベアチェーン展開」をせず、《融合》を用いて融合召喚する方が強いです。しかし、少ない枚数から展開を始められる数少ない展開のため、使用することは多いです。
上振れ用カードについて
ホエールの融合召喚には寄与しないですが、融合召喚後の展開を強くする役割のカードがあります。それが《リペアー》と《シープ》です。
どちらも《ホエール》の融合召喚には役に立たないため、デッキに採用するかは大いなる議論の余地があると思います。この記事では、展開の紹介のため採用しているものとします。
実際の採用について、《リペアー》は採用していい強さですが、《シープ》の採用は環境やファーニマルの型によると現時点は考えています。
また、融合素材となった際の効果を持ったファーニマルたちも上振れ用カードに分類すると考えています。これらのカードは採用したい明確な理由が私には見つけられていないため、採用しないべきだと思います。
攻撃盤面実例
それでは攻撃盤面を考えてみます。考えるものは融合召喚が2回以内のものにします。融合召喚を3回以上行う場合は、下記の展開に追加する形で行うことが多いです。
①ホエール+ホエール+ファーニマル
リペアー:必要かも シープ:不必要
融合召喚回数:2
相手カード破壊数:2
ニビルケア:○
最も目指したい攻撃盤面です。ニビルケアをしながら特殊召喚回数を押さえられるため、増G受けも良いです。また、勝ちきれなかった場合も《レイヴァーテイン》で蓋をできるのが強みです。
②ホエール+デュガレス
リペアー:必要 シープ:不必要
融合召喚回数:1
相手カード破壊数:1
ニビルケア:○
融合召喚1回で8000打点を作る際に有用な攻撃盤面です。「ベアチェーン展開」からそのまま繋げられます。ランク4を別のモンスターに変えても良いですし、《ウィング》の起動まで確定でできるので汎用性の高い展開でもあります。
③ホエール+アクセス
リペアー:必要 シープ:必要
融合召喚回数:1
相手カード破壊数:4(内1回はデッキバウンス)
ニビルケア:✕
シープを採用することでできる攻撃盤面です。融合召喚1回で8000打点を作りつつ、相手の盤面にあまり依存せずに勝ちに行くことができます。しかし、増G受けの悪さや「ベアチェーン展開」から繋がらない使いにくさはあります。
《ユニコーン》《アクセス》の部分を《クルヌギアス》にすることで、融合モンスターでは処理できないモンスターを対処することもできます。シープを採用する際には、環境デッキに対する《クルヌギアス》の強さを見て決めることが多いです。
クラーケンとサーベルタイガーについて
ここからは少し趣旨を変え、《ホエール》以外の融合モンスターについて考えようと思います。《ホエール》のみで試合が終わることが多いですが、選択肢としてデッキに採用する価値は大いにあると思います。
まず、《ホエール》と同じくデストーイ融合モンスターである、《クラーケン》と《サーベル・タイガー》について考えます。
《クラーケン》は《ホエール》と同じ融合素材であり、《ホエール》よりも優秀な点としては、破壊耐性を受けない除去が行える点、複数回攻撃による複数体のモンスター除去を行える点があります。
《サーベル・タイガー》はデストーイモンスターを融合素材とし、融合召喚成功時に墓地のデストーイモンスターを蘇生できます。そのため《融合》の素材としたデストーイモンスターをそのまま蘇生したり、《デストーイ・フュージョン》から融合モンスターを2枚特殊召喚する際に使用します。
この2枚のモンスターのスペックはそれなりに高いと思いますが、あまり融合召喚する頻度は高くはありません。それは無効効果の妨害に対して弱いからです。
《クラーケン》の2回攻撃に対する無効や《サーベル・タイガー》の蘇生効果に対する無効を受けると、出せるダメージがかなり落ちてしまい、リスクが大きいです。
その点《ホエール》であれば、無効を受けても攻撃力は下がらないため、他モンスターよりも安全に勝ちに行けます。
《ホエール》だけでは難しいような状況となった際に、これらのモンスターは融合召喚していくべきでしょう。
ガーディアン・キマイラについて
ファーニマルデッキの希望の星、《ガーディアン・キマイラ》について考えます。
融合素材として3枚のカードを要求し、ドローと盤面破壊を行います。《ホエール》よりも優秀な点としては、素材にカテゴリ以外のカードを含められる点、対象耐性がある点、ドローを行える点があります。
しかし、フィールドのモンスターを融合素材に含まなければならない点により、《ホエール》より少し使いづらいです。フィールドのファーニマルモンスターたちには、攻撃参加やエクシーズ・リンクの素材となる重要な仕事があるため、このカードの素材としたくないことが多いからです。
基本的にはファーニマル、エッジインプのどちらかが足りない際にこのカードの融合召喚を行い、足りないカードを引きに行くことが多いです。
おわりに
今回はファーニマルデッキの攻撃盤面の部分について考えました。各カードが十分機能すれば、後手用カードに頼らずとも後攻2ターン目や先攻3ターン目で妨害を乗り越えられる、楽しいデッキだと思います。
記事のサムネは《デストーイ・マーチ》です。デストーイたちが仲良く行進しているのを想像すると、微笑ましいですね。
この記事であなたに新たな発見があれば幸いです。それではまた。