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今、風野灯織を好きになる 〜『くもりガラスの銀曜日』との出会い〜
はじめに
今回は、アイドルマスターシャイニーカラーズ(シャニマス)のアイドル風野灯織を好きになったきっかけを綴るnoteです。拙い文章になっていることかと思いますが、最後まで読んでくれると嬉しいです。
風野灯織について
風野灯織(以下、灯織)は、皆さんご存知の通りイルミネーションスターズ(以下、イルミネ)のメンバーの一人で、第一印象はクールでストイックな子という印象を受けますが、プロデュースを通じて、灯織と向き合っていくと、実は言葉足らずなせいで人付き合いがすこーし苦手だけど、人のことを想える、考えることができて、仕事にも真正面から向き合うことができるとってもいい子なことが伝わってきます。他にも占いに頼ったり、真面目すぎてからまわりしてしまったりと、15歳(15歳!?)の等身大の少女らしい可愛らしさが見えてきます。自分が、そんな灯織のことを好きだなと初めて思ったのが「くもりガラスの銀曜日」です。次節では、そんな「くもりガラスの銀曜日」についてお話ししていきたいと思います。
くもりガラスの銀曜日(ネタバレあり)
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私の二番目に好きなコミュがこの「くもりガラスの銀曜日」です。(一番はヒカリと夜の音楽、またはクロノスタシス」です。)まだ読んでいない方は、ここでブラウザバックして、今すぐに読んできてください。そして、1日くらい余韻に浸ってから、この記事に戻ってきてください。
「くもりガラスの銀曜日」は、「Light up the illumination」、「Catch the shiny tail」、「Star n dew by me」を通じて心を通わせてきたイルミネがその絆をさらに深めていくお話しだと私は思います。
オープニングから振り返っていきましょう!
まず、オープニング「雨粒のインク」にて、灯織がめぐると真乃のことを下の名前で呼ぶようになったことをシャニPが回想する様子が描かれます。イルミネのコミュを全部読んだ上で振り返ってみると、この時点で、少しうるっときてしまいます。
第一話「食パンとベーコン」は、朝、イルミネ3人でランニングの約束をして、めぐるを待っていた真乃と灯織が二人で話している際に、灯織の言葉足らずなところが出てしまって、気まずくなってしまう場面から始まります。そんな折、真乃が「朝ごはん、何食べた?」と会話を切り出します。些細な会話から、始まるコミュニケーション。真乃の好きな鳥の話を聞いているうちに、灯織はめぐると真乃二人のことをまだまだ知らないから、これから教えて欲しいと言います。このワンシーンにはほっこりしますね……。相手に対して、あなたのことを知りたいって真っ直ぐに言えるのは灯織のいいところだなぁと改めて思います。そして、最後、灯織はやってきためぐるに「朝食は食べてきた?」と投げかけて、それに対して、めぐるが答えようとしたところで場面が現在軸に戻ります。そして、現在軸では、めぐるの朝ごはんの内容を聞いて、「お父さんの日だ」と言って、誰が作ったのかを当てる様子が描かれます。真乃とのあの会話から、きっとたくさんの時間を重ね合わせてきたことで、めぐるのことを知っていったんだなと思うと、灯織ぃ……とちょっと泣けてきてしまいます。そして、そんなイルミネ3人のやり取りを見たシャニPのセリフ「もう知らないことなんて無いんじゃないでしょうか」で幕を閉じます。
第二話「素敵色のハニィ」は、真乃がイルミネになったことで、街中を歩いたり、お買い物をする時に、星やイルミネーションによく目を惹かれるようになった様子が描かれます。個人的にこの描写はとっても好きです。お買い物を済ませた帰り道、真乃は偶然出会っためぐると会って話して今朝の3人でのメッセージで金曜日を銀曜日と打ち間違えていたことを知ります。打ち間違ったことを謝る真乃に対して、めぐるは「銀曜日ってなんだかいいなって思うの」と言います。どこにも無いけどありそうな、素敵な響き。そして、灯織も誘って遊ぼう、今日を銀曜日にしたいって言うんですよ! めぐるって本当にいい子だよ……。
第三話「ひんやりと星の匙」では、第二話で名前が上がっていた「ドーダン」というお店にイルミネの3人が初めて行く様子が描かれます。3人があんみつを食べて、食レポごっこするの微笑ましすぎます。ドーダンの壁になりたい。
第四話「三角形をひとかじり」。開幕の真乃のセリフ「私、ふたりと一緒にいられることがうれしいんだ(…)いつか、ふたりにもそう思ってもらえたら、いいな……っ」でうるっときます……。真乃が朝、お仕事に向かうとめぐるが欠けた状態で、灯織とふたりでステージに上がることを伝えられます。初めてのふたりだけのステージ、不安になっている真乃に横に座ってもいい? と問いかける灯織。ここのやりとり、いいですよね……。そしてここで灯織が真乃に貸したメノウのお守り、真乃はこのステージの後、いつかはわかりませんが、メノウの石で作った3人お揃いのお守りを灯織とめぐるに渡してるんですよね……。心を繋いでくれるお守りを、3人で一緒に……。最後のめぐるのセリフもぐっときますね…
第五話「思考を煮詰めたような味」。ここではタイトルの通り、灯織が思い悩んでいる様子が描かれます。この回では1人でいる灯織と3人でいる灯織が描かれています。ここでは、一人、くもりガラスの外を眺めて、その向こう側を思案する灯織が印象的でした。灯織が何で悩んでいるのか、その詳細は描かれませんが、印象的なセリフとしては、「暗い時ほど、光は綺麗に見えるんですね」があります。これは灯織がイルミネになって変わったところなのかなと思いました。灯織は決して強い子ではないけれど、こうやって真正面から悩みに向き合えるのは、本当にすごいなと思いますね。年を重ねれば、重ねるほど人はまっすぐではいられないと思うので。
第六話「くもりガラスの銀曜日」。「銀曜日」という言葉を忘れかけてしまっているイルミネの3人のこと、3人でくもりガラスの向こうを見つめた時のこと、メノウのお守りを真乃が作ってくれた時のこと、「この気持ち、全部、伝えられたらいいのに」「その気持ち、全部見えたらいいのに」、色々なことを思い浮かべて、そんなことを考えながら、灯織はドーダンに一人でいる。
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そんな時に、店主さんが「くもりガラスの向こうを見たいですか」と聞いてくる。灯織は、それに対して、「くもりガラスの向こうを見たいって そう、思い続けていたいから」と、そう返すんです。私は、ここで灯織という子を好きになりました。人の心は、鍵がかかって開かないくもりガラスの向こうに見える景色と同じように、他者が勝手に知ったり、見たりできるものではないんですよね。でも、くもりガラスの向こうに見える景色と同じでとても綺麗なんですよ。灯織はそう信じてるんです。だからこそ、知り続けたいと、言ってみせるんです。そうやって人のことを思える灯織のことが好きになったんですよね……。
回想が終わって、現在に戻ってきます。頼むメニューが噛み合わなくても笑い合えるイルミネの3人。イルミネの3人がドーダンで話していると、シャニPが入ってきて、相席することに。相席する際の、灯織の「邪魔なわけないじゃないですか」がとても優しい声で好きです。灯織の優しい声、よくないですか?? そしてシャニPが来て、銀曜日について、真乃が思い出す。気持ちが揃う日を、銀曜日と呼んでいた、と。
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初のセリフアクスタはこのシーンに捧げました
エンディング「星空を、ひとつまみ」。このお話は六話と時系列的には地続きですね。シャニPとイルミネの3人が昔の記録を囲みながら、談笑しています。そんな中、シャニPは仕事の話を思い出して、鞄の中に入っている資料を探しますが、結局は見せないんです。
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企画のテーマは「以心伝心」。なんで出さなかったんでしょう? それは、きっとイルミネの3人の会話を聞いたからでしょう。3人はお互いのことをまだまだ知ろうとしている。そんな3人のことを勝手に知った気になって喋っていた自分がいたことに気付かされたのではないかなと勝手に思っていますが、シャニPのことはシャニPにしかわからないですね。また、真乃とめぐるのセリフは、第一話の灯織のセリフと似たようなものになっていて、ここもかなりうるっと来ましたね……。最後、まだドーダンというお店についても知らないことがあるかもよと提示されているのがいいですね。
「くもりガラスの銀曜日」は人の心を知るのは難しい、けれど、知ろうとするのは大切かもしれないよって優しく語りかけてくれる物語な気がして、本当に大好きなコミュです。そして、人を知ろうとする直向きな姿を見せてくれる灯織のことも大好きです。
おまけ:宝石色のしおり(ネタバレあり)
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「くもりガラスの銀曜日」の報酬サポートの「宝石色のしおり」はみなさんお読みでしょうか? このコミュはとても“いい“ので、全人類読みましょう。忘れもしません。シーパラの帰り、私が夜行バス(隣いない)で眠れなくてコミュ読みをしていた折、ふとした拍子に、あ、交換したのにこのコミュ読んでないや、と思って読み始めました。読み終わった後、あまりの内容の良さに夜行バスの中で横転しかけました。特にメノウのお守りの話が良かった
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「あの、この気持ち……届いてる?」
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「届いてるよ、灯織/灯織ちゃん」
はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!
もうね、私はイルミネが大好きです。
みんなも読んでね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
おわりに
いかがでしたでしょうか。かなり自語り的かつ読みにくい文章だったかと思いますが、拙稿を読んで誰か一人でもくもりガラスの銀曜日のこと、灯織のことを好きになってくれたら嬉しい限りです。イルミネのコミュ読んでて灯織のことふんわりと好きだけど、コミュ読んだことないって方は灯織gradとstepを読むことをお勧めします。あれを読むとソロ曲の「スローモーション」の味わいが増すので、何卒ぜひ!!!
自分には、明確にシャニマス……ってなった瞬間が何回かあって、それがこの「くもりガラスの銀曜日」と担当アイドル杜野凛世のgradと同じく担当アイドル園田智代子の「砂糖漬け・ビターエンド」です。凛世とちょこせんの話もどこかで記事にできたらなと思っておりますので、そちらも投稿した折には読んでくださると八六が泣いて喜びます。
以上、くもりガラスの銀曜日啓蒙委員会の八六でした! それでは、またどこかで!!!