CLANNAD感想(ネタバレあり)

はじめに

昨日、CLANNADを見終わりました。思いの丈を書いておこうと思ったので、思うままに書いていきます。支離滅裂な文章かもしれませんが、ご了承ください。

CLANNAD1期について

CLANNADというのは、もともとはKeyによる恋愛ADVゲームであり、複数のヒロインがおり、そのヒロインを一人ずつ攻略していくという形式のゲームなので、そこをうまくまとめているなと思いました。昨今、ノベルゲームのアニメ化というのは行われておらず、その一番の要因がこの複数の√を内包しているというゲームならではの性質をアニメに落とし込むのが難しいという点だと思います。メインヒロインである渚との出会いから、風子という謎の少女の話、昔遊んでいたことのあることみとの話、桜並木を守るために転校してきた少女智代との話などうまくまとめられていると思いました。自分はゲーム版の方はやっていないので、細かいところまで見たら物足りない点もあるかもしれませんが、それでも原作を未プレイである自分は満足できるくらいには各登場人物達のお話が見れてとても満足でした。
ヒロインではやっぱり渚がずば抜けて好きです。作中でも言われていましたが、やっぱり守りたくなるような子なんですよね。男というものは守りたくなるような女の子が好きなものなのです。その次に好きなヒロインが、一ノ瀬ことみですね。この子もとっても頑張り屋さんで、見ていてとても微笑ましくなるような子でした。なんでやねんの練習をしているシーンがめっちゃ好きです。その次は坂上智代です。特に自分から恋を諦めるシーンが印象的でした。
あと、Keyといえばヒロインのみでなく男性キャラクターがとても魅力的なのでもおなじみで、高城丈士朗(Charlotte)、三谷良一、加納天善(サマポケ)などが自分は好きなのですが、CLANNADもその例に漏れず、春原陽平、古河秋生など不器用だけど熱く優しく面白い男が多くて、見ていてとっても好きになれる男達でした。特に秋生さんは個人的にとっても好きです。というか古河夫妻が好きです。ツイートもしたのですが、全夫婦が古河夫妻みたいになればいいのになと思いました。特に、最終話は良かったです。「お前が俺達の夢なんだ」
夢を真剣に追ってた秋生がこの言葉を言うんですよ。これほど言われて嬉しいまっすぐな言葉はないと思います。この二人のまっすぐな優しさと愛情が渚を形作ったのだなと思います。

CLANNAD AFTER STORYについて

こちらは、名前の通り、一期のその後を描く作品となっています。春原兄妹の話、美佐枝さんの話、有紀寧の話。どれもとても面白かった。個人的に兄弟、姉妹の話に弱いので、春原兄妹、有紀寧の話はどちらもとても好きです。春原、お前最高にかっこよかったよ、それと便座カバー。
そして、結局病気がちになってしまい、朋也と一緒に卒業することができなくなってしまった渚と芳野さんのところで働き始めたと朋也の話。
父親の不祥事の後、渚に結婚を申し込むシーンがとっても好きです。自分には渚が必要だと朋也が改めて感じ一件だったんですよね。そして秋生との野球勝負もとても熱かった。そして、岡崎夫妻が子供を授かる。この出来ちゃいましたのシーンは渚が可愛すぎて死にかけました。それからは、子供を産むということの大変さを描いていて、自分の両親の偉大さにあらためて気が付かされました。世にいる子供の数だけ、その背後にこういう親達の闘いの過去があるんだなと思うと、ただただ凄いなと感じます。
子供が無事に生まれたという幸せな空気は束の間、渚は汐を産み落とした後息を引き取ってしまう。ここからの朋也は正直見ていられなかった。自分はまだ幸いにも最愛の人をなくすという経験をしたことがないので、彼の気持ちに寄り添うことはできないけれど、本当に辛いんだと思う。これからそういう経験をした時には、自分も朋也みたいになってしまうんだろうかと思うと怖い。
結局、朋也は自分の子供である汐とも距離を置いてしまう。
そして、伝説とも言われる18話「大地の果て」。早苗さんによって、朋也は汐と二人で旅行に行くことになる。そこは、朋也と父親との思い出の地だった。そこで、自分のお父さんがどんな人だったのかを知る朋也。泣いていいのはトイレの中とパパの胸の中だけと汐ちゃんが言って、朋也に抱きついて泣き始めるシーンは、朋也と汐が本当に家族になったんだなと感じるいいシーンだった。そして、帰りの電車で渚のことを思い出して涙する朋也を見て、汐も泣き出してしまう。このシーンも印象的でした。自分も子供の時、親が泣いていると不思議と自分も悲しくなった覚えがあります。このシーンも二人が家族になったことを示す象徴的なシーンなんじゃないかなと思いました。
それからは、ささやかだけれど幸せな日々を朋也と汐は送る。汐が団子大家族を抱きしめてこれがお母さんの匂いと言うシーンにはかなりジーンときた。あと、家の玄関から見える位置に渚の写真を置いているのも凄い良かった。汐ちゃんはきっと渚に見守っていて欲しいんだよね。けれど、この幸せも長くは続かない。運動会の直前、汐は体調を崩してしまう。汐の体調は一向によくならない。そんな生活の中で交わされた朋也と秋生の街が変わっていってしまうことについての話が印象的だった。
渚が亡くなってから、朋也は渚と出会わなかった方が良かったんじゃないかと考えていたけれど、最終回で渚から出会えて良かったと言われたのはなんだかこちらまで救われたような気がした。そして、朋也、渚、汐の三人での幸せな日々が戻ってくる。正直に言えば、もうこれはバッドエンドなのかなと思っていたので、心底ホッとした。本当にハッピーエンドで終わってくれて良かった。終わった世界での話はなんとなくでしか理解できていないので、ここについては割愛させてもらいます。ゲームをやったときにしっかりと見ていきたいと思います。

音楽について

このアニメは音楽も素晴らしかった。
一期op「メグメル」ed「だんご大家族」
二期op「時を刻む唄」ed「TORCH」
そして挿入歌「小さな手のひら」
どれも大好きな曲になりました。やっぱり麻枝准さんの曲はいい!
個人的には、「TORCH」の作詞を魁さんがやっているのに驚きました。
言葉で語る事ができないので、以下に個人的に好きな一節を並べさせていただきます。
メグメル
「言葉も想いも全部残さず伝えて きっと」
だんご大家族
「うれしいこと かなしいこと ぜんぶまるめて」
時を刻む唄
「刻んだだけ進む時間にいつか僕も入れるかな」
TORCH
「伸ばした指で手繰るように ただ一つ変わらないものを探す」
小さな一人手のひら
「小さな手でも離れても僕らはこの道行くんだ」

終わりに

慌ただしく変化していく世の中で、不変的なものを見出すのは難しいと思いますが、この作品は一つ、そういう変わらないものを提示してくれたんじゃないかなと想いました。現に、この作品はPC版が発売したのが2004年、アニメ化は2007年に行われていますが、10年以上経った今でも愛されています。これはものすごいことだと思います。
最後にはなりますが、このような素晴らしい作品を作ってくださった京都アニメーション様、Visual Arts様ありがとうございました!
これからもこの作品が多くの人から長く愛されていくことをささやかながら願っています。





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