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2021/03/12 8:20 さくら開花

広島で桜が開花した。日本で一番乗り。来週には、首都圏でも咲き始めるという。

ちょっと早いかな。入学式の時にはもう散ってしまうかもしれない。

今季は暖冬だったのかな。結構、寒かったと思うけれど。と思っていたら、テレビ番組のお天気コーナーでタイムリーな解説があった。

桜はぐっと寒いと「睡眠打破」をして開花準備を加速させるそうだ。適度に寒かったということなのだろう。

桜にちなむ言葉が好きだ。「花筏(はないかだ)」は、なんて素敵にジャパネスク!! この小説のタイトルにピンときた方は、↓読み進めほしい。

春立つと 風に聞けども 花の香を 聞かぬ限りは あらじとぞ思ふ

この歌は、高彬が苦心して物語のヒロイン、瑠璃姫に宛てたもの。ふと思い出した。

真面目一徹、朴念仁、誠実、うぶの高彬。すったもんだの末、幼い頃からの純情を成就して、幼なじみの瑠璃姫と結ばれる。

高彬こそ、『ときめきトゥナイト』の真壁くんの次に、キュンキュンさせてくれた作品の登場人物。私の恋愛観にも多大な影響を与えていたと今になって気づく。一見、男っぽいけど、乙女の純情そのものの瑠璃姫に自分を投影させて。本気で高彬みたいな人、いないかな?と思ったくらい。

小説が刊行されていた当時、高彬と、プレイボーイの帝である鷹男の二人が人気を二分していたけれど、私は断然、高彬派だった。

高彬と瑠璃姫のその後を楽しみにしていたけれど、作者の氷室冴子さんはだいぶ前に世を去ってしまった。

あの頃、『なんて素敵にジャパネスク』に夢中になっていた同世代の女性たちは、今どうしているのかな? あなたの中の「瑠璃姫」はお元気ですか?と聞いてみたい。



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