卒乳のタイミング
私の子どもは、3歳まで授乳していました。
もともと、1歳でやめなきゃ!とかは思ってなくて、タイミングがきたら、自然と終わりがくるんだろうな〜と思ってました。
そのタイミングっていうのは、子どもの心のこと、成長段階に合わせて、というふうに捉えていました。
あくまで、子どもの側の問題だと。
なんなら、最後の方は、授乳を求められることが嫌だと感じることも多かった。仕方なく付き合っているような気持ちの時もありました。
だけどね、ある時
私(母親)にも、授乳を続けるメリットがあったことに気がついたんです。
授乳をしていることで、私と子どもが親子として繋がっているような感覚だったことに気づきました。無意識のうちにそう思っていたんです。
そうなった理由は
子どもと2人で落ち着いて過ごす時間があまりなかったからだと思います。
私は、義実家で両親と同居していて
家族が子どもを可愛がってくれるのがありがたい反面、なかなか自分のペースで育児できずにいました。
私にとって、授乳の時間は、唯一自分が母親なんだと感じられる時間でした。
あの時、もしミルク育児をしていたら、義母をはじめ、家族に「子どもは見といてあげるから、仕事してねとか、家事をしてね」と言われるんじゃないかと、とても怖かったんです。
新生児期〜0才の間は、誰が抱っこしても、誰がお世話しても、食欲、睡眠、排泄が気持ちよくできていれば赤ちゃんはご機嫌です。
大変な思いをして産んで、でてきた赤ちゃんはふにゃふにゃで、どうしたらいいかわからないながらも、大切に触れているのに
私の意思とは関係なく、家族が私の腕から赤ちゃんを連れていく
私の中では、うまく言葉にできない、いろーんな感情がないまぜになっていて
当時はうまく家族に伝えることができずにいました。
そんなことを、3歳になったある日の授乳中に思い出して、それと同時にこんな言葉が湧いてきました。
ママはもう大丈夫だからね
ママと〇〇(子ども)は心で繋がっているからね
こんな風に子どもに語りかけていました。
気づいたら口から言葉が出ていて、はっとした感じだったので、はっきり言葉は覚えていないけれど。
そうやって語りかけている自分に気付いた時、
授乳は子どもの精神が落ち着いたら終わると思っていたけれど、もしかしたらこの子は、私のためにもずっと授乳を続けてくれていたのかもしれないなと気付いたんです。
私の方にも、そうさせる何かがあったんだと。
そして、たくさん涙が溢れてきました。
今はイヤイヤ期の真っ最中で、大変だなと思う時もあるけれど、やっぱり子どもは親のこともよく見て感じてくれているんだと、ありがとうの気持ちでいっぱいになりました。
そして、自分も子どものことも、もっと信頼しようと、改めて感じた出来事でした。
私の予想とは違う展開だったけれど、冒頭に書いた通り、自然と卒乳のタイミングがきました。
どんな問題も、その渦中にいる時は、大変だったり辛かったり、なんとかして早くこの状況を抜け出せないかと焦ったりもがいたりするけれど
今回の私の体験を通して感じるのは、ベストなタイミングでうまくいくようになっているんだなということです。
だから、大変な時は、焦ってもがいて当然だし、それでいいんだけど
でも、きっとうまくいくし大丈夫って、自分も子どもも、この世界にも信頼と安心を持っていていいのかなと思います。