現場でできる学校の働き方改革
#教師のバトンというのを文科省が作りました。現場の先生たちに教師の魅力を伝えてもらおうと始めた企画だったと思いますが、「教師を辞めました」「学校はブラックです」「無料働かせ放題」等々、現場の大変さを訴える投稿がいっぱい。
そんな中で、「元校長です。」で始まる投稿をしたところ、反響を呼んでしまったのです。
#教師のバトンでは、「文科省が悪い」「教育委員会が悪い」という投稿がとても多いのですが、文科省や教育委員会が動くのを待っていては、何年もかかるのです。ひょっとしたら、何年かかっても変わらないかもしれないのです。
そこで、「現場でできる働き方改革」はできないかを、提案してみようと思ったのです。
校長だった私がやったことで、特に反響が大きかったのが、「夏休みの宿題をなくした」でした。
夏休みの予定を立てていた時に、お盆明けの月曜日が出校日になっているので、先生たちに聞いてみたのです。
「この時期に出校日って必要なの?」
大昔は、給料日だった8月16日が出校日でした。きっと現金で支給しなければならないという縛りがあったからだと思います。先生が出勤するならば、子どもたちも出校日にしてしまえ!って感じだったのでしょう。
先生たちからの答えはこうでした。
「出校日に宿題を集めないといけないので、あったほうがいいかな・・・」
でした。
夏休みの宿題を集めるために出校日をするんだ!
「じゃあ、夏休みの宿題がなければ、出校日はなくてもいいの?」
「ええ?夏休みの宿題をなくせるんですか?」
「ええ?誰かに夏休みの宿題を出すように言われたの?私はそんな命令も支持も出していないよ!」
「・・・・・・」
「夏休みの宿題をなくしてもいいよ!」
みんな、びっくりというか、そんなことありですか?みたいな顔をしていましたが、私はいたって本気でした。
そんなことで、夏休みの宿題をなくすことでちょっとした働き方改革ができたのです。
出校日をなくしたおかげで、お盆明けの旅行代金が安い時に旅行に行けるようになりました。
夏休みにまつわる働き方改革はほかにもあります。
読んでいただきありがとうございました。
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