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熱量を抱えながらも現状に燻っている若者のみなさんに。
すやきです。久しぶりに書きたくなりました。
初めて読んでいただける方のためにも、改めて自己紹介から。
・1996年 愛知県生まれ 現在25歳
・私立東海中高を卒業後、慶應義塾大学商学部へ
・酒と女性という誘惑に負けまくりつつ、2019年11月、大学4年時の公認会計士試験には勝利
・PwCあらた(2019~2021)で2年間を過ごす傍ら、掲示板サイトとToB向けマッチングサービスをつくり、現在は休止
・現在は飲食テックベンチャーredishで人事と事業開発
キラキラした風で綴ると↑こんな感じ。実際は未だ酒という誘惑に溺れるただの25歳。
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監査法人を辞めてから数ヶ月。
なぜ会計士を目指したのか。なぜ監査法人を辞めたのか。転職してまで、これから何を実現するのか。
僕と似たような思想を持つ人に向け、監査法人在職時には語れなかったことも踏まえてここに綴ります。
こんな方に読んで欲しい。
・現状、成績不振などでうまくいっていない資格受験生
・新卒で飛び込んだ会社と自己実現の方向性が合わない若者
・熱量はある。ただ、自分のやりたいことがイマイチわからない野心家
”受験”というフィールドで、徹底的に勝ちにこだわった学生時代
会計士試験を目指すこととなったきっかけは、浪人生の終わり、京都大学の合格発表の時にまで遡ります。
「絶対に合格したわ、こりゃ。」と確信し、出町柳にある京大のキャンパスへと合格発表を見に行った当時のこと。合格掲示板に僕の受験番号はありませんでした。
呆然としたのも束の間、電話越しに両親の泣いているすすり声が聞こえたことを今でも覚えています。
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「時間とお金を最も投資してくれた人ですら、幸せにできない。」
高校生最大の挑戦が終わってしまった当時、どのようにしたら親を笑わせ、自分が納得できる人生を送れるのだろうか。
京都から名古屋まで帰るバスの中で、途方に暮れながらそんなことを考えていました。
この出来事がきっかけとなり、慶應義塾大学入学後すぐに東京CPA会計学院へ入学。
心に深くこべりついたこの感覚が消えるまで、それから4年半の歳月を要するとは思いもしませんでした。
多くの受験生が合格を通じて成し遂げたいこととは何か
会計士受験を経由せずして今の自分があるか?
結論として、
会計士試験を経由しなかったら、到底、満足できる今の自分自身には出会えていなかったと思います。合格した時の達成感がは今まで抱いていたコンプレックスを払拭してくれたからというのも大きいです。
合格発表の直前、受験期に使っていた日記(不満とか悪口とか書きまくっていたやつ…)を見返し、当時住んでいた都立家政という街をうろうろしながらたどり着いたのは駅前のセブンイレブン。合格発表の瞬間、午前10時を迎えました。
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結果、1,172位というギリギリの順位で合格。間一髪。。。(www)
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これまで感じてきたどの甘い快楽すら追いつくことができないような達成感を23歳で感じたことは、それからの難題へ挑戦する心理的ハードルを下げることに大いに役立ちました。
それから、PwCあらた有限責任監査法人へ入所。2年間はひとまず今いる環境で突っ走ることに決め、走り出した半年後のこと。
監査という職があまり合っていないんじゃないか?と思い、いろいろなことに手を出し始めた中で最もやりがいを感じたのが、note。そう、まさにこれでした。
受験生当時の生々しい体験談を綴れば綴るほど、読者の方々からレスポンスをいただくように。そこで立てた仮説は、
読者(会計士受験生)のほとんどは、一定の熱量を持ちながら、"受験"というミッションを通じ、自己実現とは何かを模索しているということでした。
並行してそれとは別に、当時学んでいたPHPというプログラミング言語を使って掲示板サイトを立ち上げたり、「こまど」というカフェのマッチングサービスを友人と作り、飛び込み営業などをしていました。(現在は休止中/副業は当時認められず。)
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これらの草ベンチャーを通じ、改めてビジネスサイド(起業したり自分の事業を持ったり)で自己実現をしたいと思うようになりました。ちょうどその頃には監査法人に退職届を出していました。
「会計士でもビジネスサイドで大成することができる」先駆けとなる
先ほど立てた仮説に戻ります。
読者(会計士受験生)の多くは、一定の熱量を持ちながら"受験"というミッションを通じ、自己実現とは何かを探している
僕が考えているこの仮説は、2022年5月になった今でも変わりません。
難関資格の合格という先には、今まで感じたことのないような高揚感が待ち、その感覚を味わった時、人生が変わるほどの衝撃を受けるかもしれません。
僕自身、合格と同時に両親が嬉し泣きをしている姿を見届けた時は、4年半に及ぶ呪縛から解放されたとまで思いました。
しかし、優秀なあなた方が、「合格」という自己満足で終わってしまって良いのでしょうか?
会計士試験に受かるほどの熱量を携えた人たちは、その後のキャリアでももっともっと必ず活躍できるはず。
そして、活躍できる場所は監査法人にとどまらないかもしれません。
起業して億を稼ぐ会計士、試験合格後にVCに就職する会計士、本来はもっと自由なキャリアの選択肢の可能性があってもいいと思います。
既存の選択肢の中で飼い慣らされ、気づいたら30歳40歳。
受験時の熱狂が時の流れとともに殺されないよう、会計士としてファーストキャリアを選択した燻る若手にとって、
「あ、ビジネスサイドのキャリアでも会計士は成功できるんだ」
と思えるようなロールモデルとなり、それを体現するような事業を僕自身が立ち上げようとしています。
もうちょっと時間がかかるかもしれませんが、ここは温かく見守っていただけると嬉しいです。
有り余る熱量の発散先がわからない若者へ
上記にあったように、現在25歳の僕が27歳で成し遂げたい姿とは、
「資格試験に受かるような地頭の良さやバイタリティのある若者が、キャリアの路頭に迷ったとしてもヒントを得られるような」背中を見せられる人間になること。
そしてこれらを実現できるような事業で、現実に燻る若者を引っ張ること。
僕自身、将来に何を成し遂げたいか分からない状態で会計士試験を始めました。そして合格して監査法人に入所して数年が経った後に、目指すべき方向性を見出すことができました。
同一視してしまってとても恐縮ですが、僕と同じような動機で会計士試験の合格を目指す方は少なからずいるのではないでしょうか。
またちょうど今、成績が奮わずに燻っていたり、このまま会計士試験合格を目指すことに不安を抱いている方も。
最終的にどうなるかはわかりませんが、覚悟を決めて始めたのであれば、受かるまでとことんやり続けるべきだと思います。
高収入や安定が待っているという外発的動機ではなく、
受かった瞬間にしか味わえない、替えの効かない、なおかつ今まで感じたことのない高揚感を迎えに行く内発的動機をモチベーションにしてみてはいかがでしょう?
合格した先に、もっと広い視野で多くのキャリアの選択肢を見出すことができるはず。
「会計士になれば、監査法人で監査の道を極めるキャリア以外に、起業家になったり、キャピタリストになったり、投資銀行に就職したり…」
そのような多様なキャリアパスを実現可能なレベルで魅せるのは、
普通の会計士のキャリアから外れた僕のような会計士達が果たすべき役目です。
皆さんが会計士試験に合格するまでに、優秀な若者の才能を生かせるようなロードマップをつくり導けるようにもがいてみようと思います。
うまくいかないこともありますが、僕に至っては1日二回くらい「あ…もうオワッタ…」と絶望します。それでもポジティブでいればなんとかなる。
ゼロからイチを生み出すベンチャーの新規事業開発と同じで、できなかったことができるようになるには相当の苦労を要します。
失敗することやうまくいかないことは日常茶飯事で起こりうるという前提で、一歩を踏み出してみてください。
そしてたまにはミュートを解除して、意識高めか低めか分からないような僕のツイートを見て笑ってください。
連結会計を勉強し始めた大学2年生の時、当時好きだったクラスの女の子に、デート終わりの新宿駅newomanの前で「僕の100%子会社になってくなさい」と告白してフラれたことがある。
— 会計士すやき| redishの人事 (@suyaki_redish) May 1, 2022
あの時はオワってたな、、と思ったけど、当時に始まったことじゃないな、とも25歳になって思います。
この記事もそうですが、現状に燻る読者の皆様にとって、なにかしらのヒントになれば幸いです。
それではまた明日!^^
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