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会計士試験合格者数45年連続一位。慶應義塾が独走するワケを、独断と偏見で語る。

つくづく迷惑な話だと思うことがある。


監査法人で仕事をしていると、「お、けーおー出身なの?これもお願いしていいかい。」と言われ仕事が増えていくのである。



しかもそれを言ってくる上司が、慶応の中でも偏差値の高い法学部法律学科出身だったりするから、尚更たちが悪い。


俺はビリッケツで入学したんだからオマエがやれよ!!って心で叫びながら、ニコニコした上っ面で今日も遅くまで仕事をしている。


先日のニュースで、公認会計士試験の合格者数は45年連続で慶應義塾が一位だということを知った。



正直色々要因はあると思うが、この理由について。


福澤諭吉の話だとか大学内セミナーが多いとか、くそつまらない形式要因を完全排除した上で、


実際に慶応生としての受験生だった僕の見た景色から、完全なる独断と偏見で話を進めていこう。



集団戦で手堅く成功を欲しいままにした大学生

先に、一般に知られている華々しい「慶応Boy」の誤解から解いていこう。


まず、Boyとかアルファベットで添えるほどのオシャレな男はキャンパス内にはまず存在しない。世間が、ミスター慶應とかで華やかなイメージを植え付けているに過ぎない。


ただ女の子はめちゃくちゃ可愛い。日吉キャンパスは、秋になるとイチョウ並木が絶景と騒がれてインスタ映えするらしいが、僕はその中に紛れて、iphoneを構える「慶応Girl」をガン見するように心がけていた。

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彼らの性格だが、傾向としては、

1縦の繋がりや帰属意識が強く仲間を大事にする
2自立していて危機感が強い
3インキャのわりにうるさいヤツが多い(すやき)
4群れで行動する人が比較的多く一匹狼は少ない
5基本的に不真面目でせこく要領が良い
6頭がいいというよりは、とりあえずやってみて結果を出す


ほめすぎると、上みたいな感じになる。

ちなみに僕の印象だと、早稲田の方々は、一人で行動することができて、愚直に結果を出す人のイメージが強い。あと酒が好きで強い。


割と会計士受験生の時に思った感想。


飲みサーに入って毎日テキーラ飲んで日吉駅前の銀玉で吐くリア充ライフ送っている慶應生はもっと垢抜けていて面白そうな印象がある。個人的にはこっちの方が好きだ。



そして会計士試験に挑む慶應生は、基本的には内部進学の人間が多く、高校三年生の冬から簿記三級の勉強を始めている。


こちとら上京組としてはリードを許していた、という感じ。



ところで、日吉の慶應生は大学二年生の12月に8割以上が合格するとも言われる。残った人たちも5月に短答試験をpassし、8月の論文試験に間に合わせてくる。



なんでコイツらこんな強いんだ??




予備校の休憩室で毎日騒ぐ、”うるっせえアイツら”の成績


慶應生が毎年合格するのは、大学の近くにCPA、大原、TACがあって広告宣伝しやすいというのもあったけど、そんな当たり前の話はしないって最初に言ったばかりだった。


ただ強いていうなら、慶應義塾の日吉キャンパスが神奈川の田舎にあるってのは理由だろう。


渋谷には一本で行けるにせよ、最速でも20分弱かかる上、渋谷の東横線ホームがありえないくらい深海にあるのも影響すると思う。


対して早稲田は、新宿や高田馬場が近くにあり、テキーラを飲んでぶっ倒れて夜遊びするには十分な誘惑が溢れている。


もしかしたら慶應生は、比較的この影響を受けにくいのかもしれない。


そこで慶應生は、予備校で仲間を作って遊ぶようになる。しかも帰属意識が強いから、コアな絆が短期間に形成される。



そうなると、彼らは予備校の休憩室で勉強をし始める。



中には一日中休憩室で何かボソボソ話しながら勉強している者もいる。



というかぶっちゃけると、僕も受験期は水道橋の方で似たようなことをしていた。


迎えた模擬試験の成績発表日。不思議なことに、順位表の上位五人を独占していたのは、あの休憩室でずっと喋っていた大学生達だった。




日本一アウトプットを意識するのは、慶應義塾の学生


僕は不思議に思ってその日から休憩室の慶應生を観察するようにした。(ちなみに僕も一応慶應生。)


意外なことに彼らは、恋愛とか旅行とか、浮いた話はしないで、ズーーっと、

連結会計のタイムテーブル数値が合わない話
企業法の金商法の暗記論点の語呂合わせのコツ
監査論の答案の添削会
租税法の点数の公表

とかの話を永遠に話している。時に一緒に電卓を叩くし、わからないものがあったらみんなで質問に行く。



とにかく、

自分の言葉で話す訓練を誰よりもしている

のだ。


これほど勉強する上で爆発的な効果を生む方法はない。


僕もこのことに気づいてからは、できるだけ、暇そうな受験生を捕まえて永遠に話すようにした。



この勉強は、最悪、友達とお散歩しながらでもできる。



僕は酒飲みながら友達とずっと「ファイナンスリース取引が仕訳上で資産計上をする理由」について議論した思い出がある。飲み過ぎて途中から覚えていないけど。



僕が、財務諸表論や企業法を勉強時間が少なくても好きだったのは、こういう対話勉強が楽しかったことも影響していると思う。



それにしてもよくできたカラクリだ。



地理的になんもない日吉という街で、似たような帰属意識を持つ仲間を手軽につくってみんなで勉強し、短期間でみんなで受かる。



慶應生じゃないと、ここまで合格者数を伸ばせないんじゃないだろうか。




ただ僕個人的な性格としては、Twitterをみていただいてる方ならお察しの通り、果てしなく一匹狼で、何にも染まりまいとして生きている。

だからその慶應集団戦にはいなかった。

ただ違う大学の奴らとめちゃくちゃ仲良く騒いでいたのだ笑



まあ何にせよ、孤独に勉強することは本当にオススメしない。

独学よりも厳しいと捉えることもあるだろう。

受験仲間は、鬱の解消にもなるし、成績維持のペースメーカーになる。



慶應生は、このことを潜在的に理解していた。だから毎年圧倒的な合格率で突破していく。これからもこの記録を更新し続けていくのだろう。


【告知!】

いつも読んでいただきありがとうございます。

先週に引き続いて、今度は会計士受験生だけに留まらない、勉強習慣についての胡散臭〜い記事を編集しようと考えています。

やめろ!って思ったら言ってください。

多分やりますけどね。

ほなまた!



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世戸口逸人  I   はてなベース株式会社
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