
【会計士試験】三度の失敗を経ても諦めなかった僕のモチベーション
すやきです。アカウント削除したTwitterを再開しました。
受験生の役に立ちそうなことを発信しつつ、新しい記事の更新もしていこうと思います。今回は、5分で読める記事を書きました。
試験に合格するためのモチベーションは何か
まず最初に表題の話を。僕の場合ですが、会計士試験に合格するためのモチベーションは、「自分へ投資してくれた人へ恩返しがしたい」と言うことでした。以下の記事でも昔書いていたことであります。
何年も予備校に通って地味な試験勉強をしていると、「なんでそんなに勉強できるの?そもそもなんで始めたの?」
と聞いてくる隣人というのはつきものです。当時の僕がそうでしたが、そんな質問をされても、明確な返答をすることができませんでした。
「会計士って儲かりそうじゃん。映えある国家三大資格ってなんかかっこよくない?」
これくらいの回答をするのが関の山でした。しかし、それでいいんだと思います。
試験に合格したわけでもないし、人から聞いた噂話をもとにして、「なんとなくで曖昧な会計士試験合格に向けて頑張る動機付け」をしているわけですが、結局それって、抽象的に表現するなら
「未知だけど崇高な次元へ向かう高揚感が楽しいから」
頑張れるということではないのではないでしょうか?
つまり合格を目指す動機は、単なる好奇心ともとれます。「楽しい、ワクワクする」と感情が疼いていること以上に、試験合格を目指す動機を論理で詰めるのは不可能な気がします。
合格者である僕(一応)は、今でこそ「お世話になった人に報いたかったから頑張れた」と綺麗事を並べていますが、それはあくまで試験に合格してから気づいたことです。後付けの理由です。
難関資格を目指す動機づけ、それは、「楽しいから」。これだけでいいんです。隣人に理詰めされても、自分の考えが浅いと思って落ち込む必要はありません。
三度の短答式試験に落ちても僕が頑張れた理由
とはいえ、「楽しいから」頑張った難関資格の試験勉強が、なにごともなく報われたならそれでいいんですが、
僕みたいに何度も試験に落ちる人というのはたくさんいます。合格者がいるのは、試験に落ちた人がいるおかげで成り立っているのですから。
実際に試験不合格後に勉強を辞めるのも悪い選択肢ではありません。むしろ、7年も8年も粘って合格に固執するべきではないとすら思います。
ここからは僕の体験談です。
僕は大学受験に失敗したので、浪人を経て入った慶應義塾の入学式の次の日に日吉のCPA会計学院に入学しました。
行くはずじゃなかった大学のキャンパスを歩きながら、どうにかして失敗の借りを返したいと、今思えば偏屈な考えを持っていました。この失敗の借りに見合うだけの挑戦をしよう。
僕がCPAで「一年合格速修コース」に入学したのは上記のような理由でした。しかし理解を曖昧に突き進むせいで、あっけなく失敗します。合格点に届いたのは管理会計だけでした。
さらに「自分は周りの人間よりリードしている」とたかをくくりその後の勉強をサボったせいで、2回目、3回目と短答式試験に落っこちます。慶應生、早稲田生は優秀なので、いつの間にか論文式試験にもpassして予備校から卒業してしまいました。
自分が短答式試験の答練でいまだに合格点に到達しない傍らで、同時期に入学した友達は監査法人でバイトしながら悠々自適な旅行をしているのを知った時は、本気で自分の運命を呪いました。そしてものすごい自己嫌悪に襲われました。
「未知なる次元に向かう高揚感が楽しくて」始めた受験勉強も、さすがに「動機づけの燃料切れ」を起こし、立ち止まってしまいました。
勉強をやめようと思いました。大学3年生の5月です。一般企業の就活に乗り換えるにはいい時期でした。
しかし、その後、あることが起きました。
唯一無二の動機づけは、一緒にいてくれた友人の一言。
僕には大学の図書館やカフェ、予備校など、いつも一緒に勉強してくれた友人がいました。その友人には「会計士試験の勉強を辞めようと思っている」ことを打ち明けました。下北沢のダンダダン酒場で。酔っ払っていました。
その時彼が辞めないでほしいと言ってくれなかったら、僕は今この記事を書いていません。そこからどうしたことか、僕の成績は上昇し、なんなく半年後の短答式試験にpass。その後の論文式試験も一発でした。
会計士試験を頑張れた後付けの理由として先ほど話していた、「自分に投資してくれた人の力になりたい」というのは、まさに、試験勉強をやめないでほしいと言ってくれた友人の期待だけは裏切れないなと思ったからです。
モチベーションとは、自己内省ではなく他者によりもたらされることがあることをまざまざと知った瞬間でした。
予備校とはサークル。目標を共有することで決定的な動機づけができる。
このようにたった一人でも仲間がいてくれたことは、僕にとって幸運なことでした。
ぶっちゃけると「楽しいから」試験勉強を頑張れるのは、動機付けとしては弱いです。孤独に勉強していれば、この動機づけだけで試験を乗り切るのはハードです。
しかし、「楽しいから」頑張れることを仲間との共通認識にできることは、途端に強力な動機づけになり得ます。
予備校やTwitter上で友達ができれば、試験を頑張れるだけでなく、諦める理由を減らすことができます。
合格の瞬間は、一人より仲間と分かちあえるほうが何倍も幸せなはずです。
試験勉強とは個人戦のように感じ、そうであるかのように話す人は多いですが、それは大きな間違いです。もっともっと今いるコミュニティを大事にし、自分に近寄ってきてくれる人を拒まないようにすることで明確なモチベーションを定義し、試験合格へと突っ走ることができます。
そして合格の瞬間には、先ほど書いたような「目指していた崇高な次元の景色」を見に行くことができます。
短答式試験まであと少し。
「なんでそんな試験目指してんだよ」と言った隣人の言葉への悩みが消え、次の試験へと向かうころには、もう一段自信のついた自己に出会えるはずです。
リライトした記事もあります。モチベーションが戻らなかったら是非読んでみてください。
では!!今日も頑張って!!^^
♪乃木坂46「僕は僕を好きになる」
いいなと思ったら応援しよう!
