
会計士試験合格後、それぞれのキャリアとそれぞれの行方
すやきです。
閑散期でひまを持て余してました。
僕が受験生の頃は考えることもなかった、会計士試験合格者の、その後のキャリアの話です。
必ずしもBig4に就職するのが正規ルートではない
あなたが公認会計士試験に合格した後、まず初めにあるイベントが就活ですよね。といっても、Big4に限らずどこでも、年齢性別、合格順位関係なく就職できるので問題ないのですが。
会計士試験合格後、その三年後にある修了考査にpassすれば、晴れて公認会計士資格が付与されるわけですが、実はこのためには2年間、監査に従事したという実務要件が必要になるんです。
つまり、2年間は監査法人にいるべき、という考え方が一般論になってくるんですね。
僕も小さな監査法人にいるわけですが、今思えば、別に監査法人への就職じゃなくてもよかったかも、なんて思ったりしてます。別に後悔していないですが。
というのも、実務要件を満たすべき場所は必ずしも監査法人じゃなくてもよかった、というのを後になって知ったからです。
下のキャプチャは、さっき暇だったので金融庁のHPから引っ張ってきたものです。
これを読むとわかるのですが、ぶっちゃけ、合格後にVC系の金融機関に入ったり、ベンチャー企業の経理になってもいいんです。実務要件さえ満たせれば。
要は、勤める場所にいるあなたの上司の会計士が、
「よし、おまえは2年の実務要件を満たすに足る監査の経験(監査に近しい経験)をした」
と認めてあなたにハンコを押せばいいのです。
だから必ずしも、Big4系列の監査法人に入らなくてもいい、ということです。もちろん、実務要件を満たしてくれる会計事務所や金融機関であることを確かめる必要はありますが。
監査法人を経て、次に目指すそれぞれのキャリア
なんやかんやで合格者の95%くらいは、Big4大手監査法人に就職するのではないでしょうか。ネームバリューあるし、なによりカッコいいんで。
そして、数年後、会計士というカードを携えて、次に何をするか、です。
難関資格を突破してきた会計士試験合格者とだけあって、支払われる給料は一年目からかなり高い方かと思います。月給手取り額は30万、残業のあるチームは40万を超えてくるでしょう。年収としては一年目で手額面で600万いく人もざらにいるかと思います。
7年目くらいで額面年収1000万には到達します。
ただ、難関試験を突破できる器量のある会計士なので、ずっと監査法人にい続けることにもどかしさを感じる人も多いのが実情です。
監査法人へ勤め上げる以外、その後どのようなキャリアをいくか。考えられる選択肢をまとめてみました。
・コンサル会社(アクセンチュアとか)に転職
・IPO目前のベンチャー企業の経理
・ストックオプション付きのベンチャーCFO
・独立して税理士事務所、会計士事務所設立
・知見を身につけて個人投資家やフリーランスへの転身
・起業
独立して自分の事務所を立ち上げる願望のある人が多い、というのが僕の周りのイメージです。
個人投資家やフリーランスになった人はみたことありません。ただ、このコロナパンデミックを経て、自分で稼げる力を身につけた人材は今後増えていくかも、と思います。
起業をした人は、身近な友達では知りません。ただ会計士は野心家が多いので、いい意味で何をしでかすかもしれません。社会に旋風を巻き起こすような会計士出身の起業家、実業家がいつでてもおかしくないと僕は思います。
公認資格の付与を放棄する会計士準会員は存在するか
結局、本当の意味で公認会計士になるには、数年かけて会計士試験に合格した後、2年間の実務要件と補修所の授業、考査、そして修了考査を経なければならない。
もしあなたが公認会計士試験合格後、会計の仕事以外に人生をかけれるものに出会ってしまったらどうしますか?
長い2年間の実務要件や修了考査の受験を断念しますか?
残念ながら僕にはできないと思います。この試験に合格するために命を削ってきたし、その苦労は、新しい天職と天秤にかけることはできません。少なくとも今は。
でも、もしこの試験に苦労して合格した後、修了考査を受けるまでの期間に別の天職を見つけてしまったひとがいるとして、この試験の合格を放棄、つまり白紙に戻すことができる人がいるとしたら、
それはそれで、誰にも真似できない才能なんじゃないでしょうか。
修了考査に落ちまくっている人は知っていますが、会計士試験合格のカードを捨てたという人は今まで見たことがありません。
もしあなたの身の回りにそのタイプの人がいるなら、その人はきっと、バイタリティに溢れた、人を巻き込む天才だとおもいます。
そんな強者がいたら、見てみたいものです。
すやき、結局何が言いたいの?
っていう最後になってしまいましたが、
会計士試験に合格しても、会計士資格をもってることを盾にして保身の人生を送りたくはないな、ということです。
巷ではもうすぐ論文式試験の模擬試験の2回目が始まるみたいです。
試験が近づくにつれて緊張で寝れない日々を送っていました。後遺症か、今もあまり寝つきがよくありません。
合格したら、きっと今まで感じたことのない達成感と感動が待っていると思います。
疲れたら酒でも飲んで休みましょうー!
ではー!
いいなと思ったら応援しよう!
