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短答→論文にスムーズに移行できる人の勉強に対する考え方
すやきです。
今日は短答式試験ですね、受験される方の健闘を祈ります。
「短答式の勉強で論文式に繋がる勉強の考え方はないか」
という質問をいただいたのでそれに答えていきたいと思います。
理解と暗記の順番を履き違えると負の罠にハマる
ところで、
「ファイナンスリース取引がなぜリース資産をBSにオンバランスするか」
について考えたことがあるだろうか。多くの人は、リース資産やらリース債務の仕訳を暗記して終始する。
これでは、リース取引の短答の計算がいくら機械的に素早く解けても、論文式試験では通用しない。
この問いに答えるには、資産計上できる要件やリース資産の資産性について、概念フレームワークの定義から考える必要がある。
理解するとはまさにこのことで、論点を、他分野を横断しつつ深く幌掘り下げていくことが、本当の理解に繋がる。
そして、そうやって理解したものを暗記するのだ。というか、体感で納得できたものについて、暗記しようとしなくても、頭の中に入ってくるものだ。
理解→暗記の順番が大事であり、暗記→理解の順番で勉強していると、論文では早々にへし折られてしまう。
端的に論点を要約説明できる能力は本番で生きる
短答式試験では、なんとなくテキストの文言を表面的に覚えているだけで、小手先の得点ができた。しかし論文式試験では、全てを言葉で説明できる能力が必要なため、これでは不十分。
そこで、
長い文章を一言で換言する訓練をしている人は、論文式試験で飛躍できると思う。
持分法を一行連結する理由?
→子会社ほどに重要性がないから
100%正確な答えではないが、要するになんとなくこういうことでしょ?って言い換える訓練が、論文式試験で未知の問題に遭遇した時に、解答のフレームを作ってくれる。
この能力はなかなか侮れないもので、だれも解けない未知の問題でも、ある程度の方向性をみいだすことができる(ことがおおい)。
実はこれは短答式試験でもあてはまることで、なんとなくの方向性を見出せれば、6択を2択にまで絞れたりする。
結局短答も論文も、ある共通軸があって、どこかでつながるようになっている。
結局、計算特化型の人間はこの受験を制することができる
短答、論文共に、計算問題の占める比率は全体の3~4割と、理論に比べて高くない。
「簿記を制するものは受験を制す」
とはよく言われた言葉だが、この理由をすやき的に推測すれば
会計士受験の根本は、簿記の考え方が土台になるから
だと思う。管理会計も複式簿記の考え方があるし、監査論や企業法だって、簿記の知識を至る所で援用する。経営学なんて、簿記をもっと簡単にしたようなものだ。
だから予備校では最初に簿記の講義があるわけだし、簿記がやっぱり一番難しいことも同時に意味している。
一番難しい科目である簿記ができるということは、他の簡単な科目ができるようになることも自然の流れ。
さらに、3~4割しか占めない計算科目というのは、受験生の得点率が低いという事実。そこで得点できるのだから、勝ちやすくなるのも当然だ。
理論の勉強は、監査論のようにコツを掴むまで苦労する人がいたり、つまずきやすいとも考えられる。
対して計算科目は覚えることがそこまで多くないので、コスパはいいと思う。
成績が全体的に不振なら、簿記を優先的に伸ばすことから初めて見るのが近道かもしれない。
なにはともあれ、今日は戦いの日ですね。
今夜は美味しいお酒をたくさん飲んでください。一休みしたら、論文式のステージに進みましょう!^^
♪ONE OK ROCK「Boderline」
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