【#005】東証プライムの有報英文開示の弊害【資金の国外流出】
おはようございます、こんにちは、こんばんは。
ハテナです。
2022年5月12日の日経新聞の記事です
東証プライムの有報英文開示、段階的な義務化も 金融庁:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO60679230R10C22A5EE9000/
日本語開示が大半である有価証券報告書に関して海外投資がかねてから不満を持っており、海外マネーを呼び込むため段階的な義務化を検討しているとのこと。
確かに、株主に利するような施策を実施すれば株価は安定し、会社経営は安定するというメリットもあるのでしょう。
ただ、ちょっと待ってください。
ただでさえ国外に配当という形で資金流出が止まらない現状において、さらにこれを助長させるような施策をとるというのでしょうか?
少し前のデータですが、東証1部の配当金総額の推移です。
https://www.jiji.com/sp/graphics?p=ve_eco_company-toushou1marketvalue
次に、外国人の日本株保有率が30%を超えたという日経の記事です。
日本株の外国人保有率、3年ぶり30%超 半導体など食指:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC075A30X00C21A7000000/
これを見る限り、さらに外国人投資家を増やす方向に舵を切れば、ますます配当金が海外に流出することになるということです。
そして、このようなデータもあります。
https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/19/backdata/01-01-08-02.html
厚労省発表によると、日本人の給与所得は約30年前から増えていない、それどころかむしろ減っているという現状です。
つまりどういうことかというと
国は国民の所得を犠牲にしてまで海外投資家へ資金を流出させる施策をさらに促進させ、国民をさらに困窮させるようなことをやろうとしているのです。
「Invest Kishida(岸田に投資せよ)」
と言いますが、
まずは国内において国民所得が向上するような投資を実行すべきなのではないでしょうか?
今回は詳しく触れませんが、ここ30年ほど日本はせっかく稼いだお金を海外へ貢ぐことには余念がないですよね。
海外投資家に回すお金があるんだったら、これを国民の給与賞与へ回すような制度設計を行わないと。
これはおかしい、「?」と思うことは声を上げていきましょう。
ではでは。