プレーオフ アルティーリ千葉戦を終えて
終わった。
熾烈を極めたタフでハードな三試合でした。
一試合目1Qでレオライオンズ選手が怪我のためアウトに。千葉はコレだけでかなりのディスアドバンテージになったと思います。でもそこは鷹村さんマインドで(対デビットイーグル戦、しょうがねぇな血が出ちまったかより)B1昇格というミッションを遂行してくれました。てか、そんな余裕など全くなくただ精一杯に泥臭くハードにアグレッシブにプレーする事が全てだった筈です。
第一戦は序盤でレオ選手が負傷。レオ選手の分までと意気込んだアシュリー選手ラベネル選手がファウルトラブルに陥りインサイドディフェンスが対応できずボンズ選手のインサイドアタックを止められず。
二戦目は長崎ジョーダン選手を狙い撃ち。ディフェンスではジョーダン選手のマッチアップを受けた選手がペイントタッチを行い得点を重ねる。千葉の外国籍の2人もファウルをコントロールしてインサイドに飛び込んでも全で払いのける。インサイドアタックが怖くないとディフェンスが剥がせずスリーも確率が上がらずターンノーバーも増え悪循環に陥りブローアウトの完敗。
第三戦はジョーダン選手をスタートから外しリオン選手に。ディフェンスからの思いとは裏腹にいきなり9-0のランを許してしまう。しかし千葉のターンノーバーからボンズ選手が得点すると高比良選手が2本のスリーで一気に詰め寄りクロスゲームの展開に。しかしアシュリー選手が1Qで2回目のファウルをしてしまい早くもファウルトラブルに。2Q、3Qでもファウルを重ねるアシュリーへここぞとばかりにインサイドアタックを繰り返すボンズ選手とバックダウンでゴリゴリとインサイドに入っていくギブス選手。リオン選手は速攻で躍動し狩俣選手がタクトを振るい自らもスリーを沈める。ヴェルカの時間が続いたまま3Q終了し63-74と二桁リード。
がしかし4Q開始から千葉怒涛の追い上げにより15-2のランを許してしまう。タイムアウトが後1回のヴェルカはタイムアウトを取って流れを変えられないまま千葉の流れに巻き込まれていった。そんな中ギブス選手がバックダウンに入ろうとした所を杉本選手がスティール。追いかけて行ったギブス選手がハードファウルにより一時はアンスポーツマンライクファウルを宣告されたが審判のビデオ判定によりデイスクォリファイングファウルにアップグレードとなり一発退場。その後フリースローを1本決められ千葉ボール、更にラベネル選手に決められて18-2のランとなってしまう。
だがギブス選手が作った時間でヴェルカの選手達はハドルを組み落ち着きを取り戻しモメンタムを取り戻す。オフィシャルタイムアウト前に高比良選手が値千金の3Pを沈めて最後の5分に繋げていく。
オフィシャルタイムアウト明けにも高比良選手ボンズ選手の連続3Pでリードを再び奪うとリードチェンジを許さず長い三日間の幕を閉じた。
さて注目選手としていたギブス選手42歳とは思えないフィジカル、ベテランならではの狡猾さでヴェルカを何度も救ってくれていました。先も書きましたが最後の一発退場は止むなしかと個人的に思います。アンスポは仕方ないくらいかなと思いましたが肘が顔に入ってましたから、杉本選手に大きな怪我が無くて良かったです。ギブス選手のプレータイムと3点の代償にヴェルカは落ち着く時間、流れを取り戻す時間を作れました。何とかアレで首の皮が繋がったと言っても良いと思います。
リオン選手は良かったねぇ。ディフェンスでしつこくしつこく杉本選手に喰らい付いて行きましたね。ピックアンドロールからペイントタッチを許し得点される事も多かったですが杉本選手が自分でシュートを打たないといけない展開を作らせたとも言える筈。スリーを打たせない狙い通りの展開だったのじゃないでしょうかね。スティールからの速攻。ペイントタッチドライブ。本当に躍動していました。
高比良選手の活躍は物凄かった。三試合目の3Pは全て苦しい時間帯に沈めてくれました。あそこで苦しいあの場面で迷いなく3Pを打てる様になったんだ、そして決める事ができた。ものすごい大舞台の中で高比良選手がネクストレベルに上がった瞬間だったのかも知れません。少なくとも自信にはなったと思いますしもっと自分を信じても良いと思います。常にハードなディフェンスをリオン選手と共にゲームを通じて行いヴェルカスタイルの集大成を見せてくれました。
もしもレオ選手が負傷しなかったら。アシュリー選手のファウルが吹かれなかったら。アギラール選手の3Pが大当たりしなかったら。高比良選手の覚醒が無かったら。
沢山のたらればの上、薄氷を渡ってB1へのチケットを手繰り寄せました。アウェイの地で今シーズンのベストゲーム、一番の闘う姿勢や気持ちがこもった試合を見せてくれた事は間違い無いと思います。
コレでアルティーリとは通算で5勝6敗。ヴェルカはまだ負け越してますからね、アルティーリをB1で待っていますから早く続きをやりましょうね。同期対決はまだ始まったばかりでしょうからね。
Let’s Go Velca!!