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思春期〜家族編②〜

ありえない。

まさか。

うちの子に限って。。

私は子どもを甘くみていた。

次女の場合。
彼女は、とても可愛らしい声で喋る。
舌足らずな感じで、甘え上手だ。

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私は、乳がんになった。
治療方針は、切ったりせずに薬で様子をみることになった。
その為、思っていた治療方針より、だいぶ楽に過ごす事になった。

とはいえ、仕事はセーブしなきゃいけない。

いつか手術することになったら、母子家庭とはいえ、自営業でやっているのでお金も必要だ。

子どもたちも一丸となって、この状況を乗り越えてくれる。そう思っていた。。

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ある日、友人と次女の部屋を片付けていた。
カンカンの中から大量の500円玉をみつけた。
これをきっかけに、色んな事が見え出した。

500円玉は約2万円あった。

母『これは、何?』
次女『これはね、ゲームのコインが沢山でて、お金に変わったの!』

はい?何をおかしい事をいっているんだ。パチンコじゃあるまいし。
小学6年生の稚拙な考えだ。
しかし、この後馬鹿にできないほど、
知能犯であることに、私はビックリした。

お金はもちろん、私のお金から抜いていた。
何故気付かなかったのか?
甥っ子もよく出入りしていたし、
従業員も子どもも疑いたくない。
私の計算ミスかな。
何か使ったかなぁ?
それにしては、足りない。
全然足りない。
そう感じていたが、日々の忙しさに、
流していた。

お金は沸いて出てこない

次女が小学低学年の時、万引きをした。
私の中では意味が分からなかった。
だって、お年玉をもってみんなでイオンに行き、好きなものを買えるお金を持っていたのに、彼女は服の中に入れていた。
違和感ある行動に、気づき返しに行った。
またある時は、机の中から1万円でてきた。
お金の価値なんて分からないと思っていた。
またある時は、そろばんの景品を盗んでいた。
達成すれば貰えるが、
達成ではなくすぐ欲しかった。

過去にそんな出来事もあったが、
ほんの出来心。理解していない。
寂しい思いをさせちゃってたんだと反省をした。

が、、、

小学6年生にもなれば、そうはいかない。

それから
彼女の部屋からは色んなものがみつかった。

もうないか?これが最後だよ。と、問いただしてもこの時期は、いたちの追いかけっこのように、次から次へと発覚した。
何故、みつかった後もというと、
彼女は、色んな場所にお金を隠していた。
その隠し場所は、家だけではなく、外という大胆な発想もあった。

原因は、
①友達にお金を持っていると自慢したかった。優越感がほしかった。
②ただただ欲しい。という欲。

そして次女は、我が家はお金が沢山あると思っていた。結構ギリギリだったけど、不自由はさせてこなかったつもりだった。
だけど、心の病気だと真剣に思った。

発覚したもの

☑️プリペイドカード
☑️30冊の本
☑️友人とのゲームセンター代
☑️総額6万円の美容品。エステ機器。
☑️自転車

自転車が分かったときは、本当にビックリした。
最初は、友人のお母さんがこれ使っていいよ。と遊びに行くのに"貸してくれた"とのことだった。相手は中国人で、たまに日本にはいない。

いつまで経っても、借りたままの自転車。
そして、割といいやつだった。

私は、返しにいこう。長く預かりすぐていて、それは泥棒だと伝えた。
時間を合わせるから連絡をしてと言った後の出来事だ。

学校から電話があった

相手の中国人のお母さんがどうしたらいいか分からないからと、先生に相談したのだ。

次女は中国語を調べて、お手紙を書いた。

簡単に述べると、
今度お母さんがくるから、嘘をついて欲しい。
そうしないと、私はここにいれなくなる。
自転車は、そちらのものとして、受け取ってください。

そう、この自転車も自分で買いに行ったのだ。
それを隠すために、友人を使い、友人の母まで巻き込み、私には日本の感覚とは違うという風にして貸してくれていることにした、かったのだろう。

学校の担任の先生、学年主任、次女、私で話をした。

学校側もどちらかと言うと優等生だったから驚いていた。

私はただただ泣けた。
もうどうしていいのか、わからなかった。

この当時は、本当に山に住んで貰おう、家から出て貰う事を考えた。
寺に修行にいかせようと考えた。

満たされない思いから、こんな事件を引き起こしたかもしれない。
私自身、いっぱいいっぱいだったと思う。
だからといって、やっていい事と悪い事がある。
欲しいものを我慢する時間も必要。

いつの日か、娘は変わっていた。

知能がつき、
いつまでも、小さい、可愛い、娘。
ではなかった。

今は、落ち着き盗み癖はなくなった。

私と次女の攻防戦。

今でも、何故あんな事をしたのか分からない。

ただ、ただ向き合うしかなかった。

子どもを疑いうことの辛さ。

自分を責める毎日。

責任を取ってやれる。
大人になってからじゃ、遅かった。
発覚して、良かった。

そう思うしかなかった。





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