訪問リハビリのセラピストが知っておくべき3つ心得!
「〇〇(利用者さん)は、もっと努力してほしいな、、、」
「〇〇さんの家族は何も話してくれなくてよく分からないな、、、」
「(利用者さんもそくは、その家族に対して)ちゃんとしてほしいな、、、」
訪問リハビリのセラピストは、利用者さんが困難になった生活動作の自立に向けて運動や動作方法の提案を行うだけでなく、住環境や福祉用具の評価、家族の悩みを聞いたり、相談に乗ったり、介助方法を伝達したり、、、と大忙しです。
決められた時間内で利用者さんとその家族へ完璧に対応することは難しいため、ついつい上記のように他責思考になってしまうことがあるかもしれません。
しかし、他責思考では利用者さんやその家族と良好な関係を築けず、ますますリハビリが進まなくなると考えます。
今回は、訪問リハビリのセラピストが他責思考にならないために、知っておくべき3つの心得を紹介します。
心得1
1つ目は、「〇〇(利用者さん)は、もっと努力してほしいな、、、」と考えてしまった時に思い出してほしい、もしくは、そう思わないための心得です。
成長しているのが”努力”で、消耗しているのが”苦労”
セラピストが考える努力=リハビリの成果になると思います。
確かに正しい努力を必要量でこなすと成果がでます。
しかし、利用者さん自身がリハビリを通じて成長=自分自身の変化に気付く、楽しむことができていなければ、そのリハビリは心と体を消耗する退屈な活動であり、”苦労”になります。
成長は快ですが、苦労は不快であるため、無意識のうちに避けてしまいます。
利用者さんがリハビリを意欲的に取り組めていないと感じた時には、いつもよりも話を聞くようにしたり、リハビリで行っていることについて再度説明したり、検討するチャンスと捉えられると良いと思います!
心得2
2つ目は、「〇〇さんの家族は何も話してくれなくてよく分からないな、、、」と考えてしまった時に思い出してほしい、もしくは、そう思わないための心得です。
他人には言えない苦しみ、悲しみは、言えば愚痴になってしまう
セラピストは知識と経験的に安楽にできる介助方法、利用者さんとのコミュニケーションなどなど、家族にとって有益になる情報をたくさん持っていることが多いです。
また、家族がセラピストに気兼ねなく相談したり、愚痴をこぼしてくれることで、リハビリでできることが増えることだってあります。
しかし、頑張っている誠実な家族ほど、相談や愚痴が少ないものです。
なぜなら、スラスラと愚痴を言える人は、問題を解決したい<話を聞いてほしいと考えていることが多いためです。
利用者さんに関わることについて口数が少ない家族と接する際は、相談したいと思われるようなセラピストになるために雑談の中で情報提供したり、利用者さんがいない場所でこっそりと家族を気にかける声かけをしたり、、、などなどセラピストから歩み寄っていくことがおススメです!
心得3
3つ目は、「(利用者さんもそくは、その家族に対して)ちゃんとしてほしいな、、、」と考えてしまった時に思い出してほしい、もしくは、そう思わないための心得です。
「ちゃんと」➡私の言う通り、「普通」は私のルール、「おかしい」は気に入らないと言う意味であると自覚する
「ちゃんと」「普通は」「おかしい」という3つのワードが頭によぎってしまった時は、セラピストが利用者さんをコントロールしたくなっている証拠になります。
利用者さんやその家族から頼りにされたり、話をよく聞いてもらえると、いつのまにか自分本位で進めてしまいがちです。
説明と同意だけでリハビリを進めるのではなく、共感と合意でリハビリを進めることをおススメします!
まとめ
今回は、訪問リハビリのセラピストが他責思考にならないために、知っておくべき3つの心得を紹介しました。
心得1:成長しているのが”努力”で、消耗しているのが”苦労”
心得2:他人には言えない苦しみ、悲しみは、言えば愚痴になってしまう
心得3:「ちゃんと」は私の言う通り、「普通」は私のルール、「おかしい」は気に入らないという意味であると自覚する
上記の心得を頭に入れて、訪問リハビリの利用者さんやその家族と接することができれば、関係性が良好になり、協働してリハビリに取り組めると思います!
是非、やってみてください!
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最後までありがとうございました!