【効果的な訪問リハビリ】痛みが長引く利用者さんには、〇〇が大事!
「腰が痛くて動けない、、、」
訪問リハビリでは、痛みが長引いてしまい、ベッドに寝たっきりになっている、または、入浴や着替え、歩行などの生活動作が困難になっている利用者さんがたくさんいます。
そこで、痛みの軽減を図りつつ離床を促したり、生活動作練習をリハビリで進めていきます。
しかし、痛みが長引くことで精神が乱れてしまい、意欲的にリハビリに取り組んでくれないことが多いのではないでしょうか?
今回は、痛みが長引く利用者さんに効果的なリハビリとして、運動以外の〇〇について紹介します!!
痛みが長引く原因
痛みは、以下の3つに分けられます。
上記のうち、痛みが長引きやすいのは➀神経障害性、③心因性になります。
➀神経障害性の痛みを軽減させるためには運動が有効になりますが、③心因性と混在していることが多く、積極的に運動できない場合が多いです。
そのため、長引く痛みを軽減させるためには、まず初めに心因性の痛みへのアプローチをオススメします!
心因性疼痛のメカニズム
心因性疼痛のメカニズムについて、簡単に解説します。
不安や恐怖、イライラなどの乱れた精神状態になると、脳の中にある「扁桃体」が活動します。
しかし、この乱れた精神状態を対処せずに放置し続けると、「扁桃体」が過剰に活動してしまい、体のいたるところに痛みが生じさせることが心因性疼痛とされています。
「偏桃体」が過剰に活動している時には、「偏桃体」への血流量が多くなっているため、他の脳部位への血流が少なくなり、前頭葉のやる気を出す、側頭葉の記憶するなどの機能低下も考えられます。
そのため、心因性疼痛へのアプローチは、精神を安定させることが有効になります。
精神を安定させる〇〇については、以下で紹介します!
長引く痛みに効果的な〇〇とは?
心因性疼痛へのアプローチでは、「会話」をすることが効果的になります。
痛みが長引いている利用者さんは、痛みに悩まされているだけでなく、「痛みを我慢しなければいけない」という葛藤も抱えており、悩みを打ち明けられずにいて孤独感を感じていることが多いです。
また、持続的な痛みにより、扁桃体以外の脳の活性度が低くなっており、痛みについて冷静に考えることも難しくなっています。
「会話」をすると、相手との一体感を感じられ、孤独感から解放されるバディ効果があったり、会話をしているうちに頭の中が整理され、問題に対する気づきが増えるアウェアネス効果が得られます。
それだけでなく、会話が弾み、悩みを打ち明けることができれば、不快な気分が楽になるカタルシス効果も得られます。
そのため、会話を丁寧に行うと、痛みの軽減に向けた運動を意欲的にできると考えます。
そんな会話を行う時に、必要な雑談や傾聴、質問のテクニックについては、以下の記事で紹介しています!
合わせて、読んでみてくださいね!
まとめ
今回は、痛みが長引く利用者さんに効果的なリハビリとして、運動以外の〇〇について紹介しました。
不安や恐怖、イライラなどの乱れた精神状態を対処せずに放置し続けると、「扁桃体」が過剰に活動してしまい、体のいたるところに痛みが生じ、長引く痛み=心因性疼痛になります。
痛みが長引いている利用者さんには丁寧な会話を行い、頭の中を整理しながら悩みをドンドン打ち明けてもらいましょう!
そうすることで、痛みに立ち向かうリハビリに取り組めるようになると思います!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
それでは、また来週!!