奥三河の良さについて語る
新城市、東栄町、設楽町、豊根村の奥三河四市町村による月に一度の奥三河観光協議会ワーキングにて、僕が競技やスポーツイベントとは別で4年間取り組んできたことの成果と、奥三河の魅力や課題について、オーファーをもらい、壇上にてお話しする機会をいただきました。こんな小さなアクションなのに興味を持って下さる方が多くて非常に有難い。取り巻く環境に感謝致します。
実に新城市で地域とコラボして活動を始めたのは2014年から。今回司会をしてくれたダモンデ山田(有城)さんとの仕事のオファーがきっかけでした。それまでは新城市にある阿寺マウンテンバイクパークに通うのみで、当時は新東名も開通していないので、名古屋から2時間半かけてパークに行く。2時間半となると長野にも行けてしまうので、当時20代前半だったので高速代、ゴンドラ代を捻出するお金がないときに行く感じで新城というよりマウンテンバイクに乗るというイメージでしたが、時を経て新東名も開通し利便性も高まったことと、山田さんが新城市で活動をはじめたことがきっかけで、2016年から自転車イベントを共催し今に至ります。
この10年を集約するとそんな感じでしょうか。ダモンデ山田さんとの出会いがなければ新城市での今の活動はなかったと言っても過言ではありませんが、ワーケーションやテレワークや関係人口なんて言葉がなかった約10年前からアパレルのコンサルやスポーツイベント企画・運営をきっかけに先駆けてそんなアクションをしていました。だからこそ今回の話題となった関係人口の先の課題に対して、いち早く行政や企業、団体といっしょに取り組んでいるような気がします。
知れば知るほどに新城市というフィールドに魅力を感じ、二拠点生活をしながら今のコアな活動は自転車の枠を越え拡がっています。そしてその活動の延長線上のなかで点が線となり、12月からロードレーサーの小山君が新城市地域おこし協力隊として、新城市に移住してくれて、フレッシュな目線から新城市、奥三河の魅力を発信してくれている。
二拠点生活をする僕と、新城市に移住した小山君。外からの目線はとにかく日常から僕らのライフスタイルにあるスポーツを楽しむには最高の環境である。まだ新城市に来て数か月の小山君からもその魅力を参加者に語って頂きました。
奥三河の魅力に年齢の垣根はなく、それぞれの観点からその良さがある。この魅力を地域に住む方々に伝えていけたらと考えチャレンジを続けています。今現時点は成果としての指標はなかなか数値化できませんが、それは僕の取り組みだけでなく、近年の奥三河の団体や企業の取り組みで感覚的な成果が表れているのを感じます。
小山君の新城市での活動は彼のnoteからチェックできます。
タイムスケジュールめいっぱいまでディスカッションが行われた今回のワーキングですが、その内容は割愛させて頂くとして、最前線で活動する方々と、仕組みを作る行政のスピード感と見ているところの違い。現場は数日単位で状況が変わっています。ここにはまだまだかなりの乖離があり、決して行政を批判しているとかではなく、行政でしかできないことがあるので、そこが埋まれば奥三河のブランディングも進んでいくのではないかと思いますし、そこを埋めるのが僕らの役目だと思っています。
僕らがライフスタイルとして楽しむアウトドアスポーツと奥三河における課題は核心な部分は非常に似ているから、互いの解決方法は同じ目線から埋められるのではないかと考えています。近年関係人口という言葉をよく耳にしますが、それを増やすというより、小山君や僕らの子供達、いわゆる次世代に今の環境を少しでも残せるアクションが関係人口を増やすきっかけになる。自分達だけがいい。目先の施策では解消できないので長期プランとして面で取り組んでいかなくてはいけません。僕達が20年かかった経験を1/10の時間で吸収できるのが今の時代なのでどんどん踏み台にしてほしい。たまたま僕達はスポーツですが、これはアート、教育、産業、ビジネスも同じではないかと思います。
とにかくこの活動はハイリスクローリターン。常に変化にも柔軟でないといけないのでやはりハートも強くないといけないし、きれいごとだけでは正直難しいのである程度の資金力がないとこの活動は続かない。自分もこの活動を続けるためにも頑張らないとね。
イノベーションは同じ考えの組織からは起こりにくい。ここ最近は何百人、何千人を集めるイベントは手段として考え、だからこそ今一度、想いや意思が伝わる小規模なイベントに注力しています。
小さな組織が集合することで、主催者の負担も下がるし、イノベーションを起きやすい。ダモンデ山田さんが主催として開催する5月14日のDAMONDE TRAILではそれを感じることができる思うので、ぜひお時間のある方は遊びに来て下さい。