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限界オタク、ぬい服を作る

こんにちは、波多瀬です。
今日はぬい服を作った話をしようと思う。

波多瀬はまず、メイド服とかベビー服のようなデザインのぬい服を推しに着せない。理由は簡単で、推しはそういう服を着ないからである。
推しがそういう服を着るタイプなら大喜びで揃えていると思うが、今世の推しは少なくともそういうタイプではないので着せていない。

そして波多瀬の推しのぬいぐるみは一般的なプライズのぬいぐるみとはサイズ感がかなり違う。頭が大きくて自分で座れるタイプのぬいぐるみである。それ故に市販されているぬい服もサイズが合わないことが多い。(頭は15センチサイズで体は10センチサイズとかなので)

そんなわけでぬい服にはあまり縁が無かったのだが、先日10年間で初めて推しの等身書き下ろし絵柄があるコラボイベントが始まった。めちゃくちゃに嬉しい。しかも私服の書き下ろしで、書き下ろしメンバー全員で色にテーマがあるタイプのコラボで書き下ろしだった。
しばらく狂喜乱舞したあとで、ぬいぐるみにも同じ服を作って着せてあげたいという強烈な欲求に襲われたので、手作りぬい服に手を出すことにした。

波多瀬の裁縫スキルはまぁ中の中ぐらいだと思う。家庭科で特に困ったことは無いし、大きな怪我もした記憶が無い。
ただ、とにかく雑である。
「まち針で留める」とか「布端を処理する」とかそういう作業が本当に苦痛でしょうがないタイプである。
なので、多少縫い目がガタついても全く気にしないし見えて困るものはちょんぎればいいと思っている節がある。

しかしこれはあくまでも「自分の」物だからである。推しが関わってくるなら話は別。布の種類から色から作り方まで全部完璧でないと気が済まない。我ながら生きづらい生き方をしているなと思う。

ネットで検索をしてみたら、型紙を無料配布している方も解説動画をあげている方も沢山居た。優しい世界である。
とりあえず、型紙をだいたい推しのぬいぐるみのサイズに合わせて切ってみて、手縫いでざっくりしたものを作ってみた。
ぬいが特殊なので、当然ながら初手で上手くは行かなかったのだが、その過程で「型紙のこことここがくっつくんだ〜!」「ここのパーツが服のこの部分なんだ〜!」を突然理解した。
正直これが理解出来たら裁縫は勝ちだなと完成した今なら思う。
小学校とか中学校の時に算数の授業でやる展開図とかが得意な人は、こういうのも向いているんじゃなかろうか。波多瀬は算数障害持ちなのでめちゃくちゃ苦手ジャンルなのだが、実際に展開図(型紙)を作って実物に合わせられるなら話は別である。
二度か三度型紙を作って合わせてを繰り返したら、Tシャツを作ることが出来た。自作するとやっぱり愛着が湧く。
覚悟が決まったので、手芸屋さんを3箇所ほど巡って布を買って、本番を作ったのだが、本当に上手くいった。
大体の手芸屋さんでは1mくらいの幅の布を10センチ単位で切ってくれるので、最小サイズで買ったとしてもぬいぐるみのサイズなら何度かやり直しが効くなと思った。それだけでかなり気が楽だった。多分自分の服ならこうはいかない。
裾の部分のフリンジ加工の布処理だけはどうしてもミシンで出来なかったので裁縫用のボンドを使ったのだが、それもそれでまたよしだと思う。文明の利器にはあやかるべきである。

パンツには苦労した。座るタイプのぬいぐるみのパンツの型紙とその作り方を公開してくれている方がいたので(本当に助かった、ありがとうございます)恩恵にあやかったのだが、まずパーツが多い。パーツが多いと展開図(型紙)も当然の事ながら難しくなる。布にも裏と表があるし何度も動画を巻き戻してちまちま縫ったのだが、最初は右側のパーツが2個できた。
布を重ねて切れば左右のパーツができると思っていたのだが、どうやらどこかで間違えたらしい。

波多瀬は試作品にはサラシを使っていたのだが、この布が猛烈にほつれるしほどけるので、ズボンに関しては本来使う予定ではなかったフェルトを採用した。こればっかりはしょうがない。次リベンジする時は絶対に素材も揃えるからな。

そんなこんなで推しのお洋服一式を作ることが出来たので、しばらくは作中に出てくる推しの服を揃えるのに専念しようと思っている。自作となると愛着も出てくるもので、まだ現地に行ってないのに写真がそこそこの枚数ある。うちの子が可愛いからしょうがない。

推しがいなければ裁縫なんてしなかっただろうから(苦手では無いが別に好きな作業でもないので)、また推しに感謝する出来事が増えた。
推しの書き下ろしを握りしめて手芸店を回るのもなかなか楽しかった。
以上、波多瀬でした。

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