駅に棲みついたネコ
駅にネコが棲みついていた。
どうやって生きているのかと思ったらエサをやっている人がいた。
それも1人ではなく複数人。スーツを着た若い男性と女性。そしてホームレスの人…
エサをやる人がコンビニで買ったとみられるササミなどを持って来るとどこからか姿を現すネコ。
ただ気まぐれのため姿を現さない時もある。
いつか食べに来るだろうと放置された餌を野鳥がつついて散らかす。
そんな日常の光景がそこにあった。
それを善意と取るか否や。
私は無責任だと思った。
そんなたまにくる親戚のおじさんのようにお小遣いだけやって感謝されてもそれはエゴだ。餌をやってる自分が可愛いだけ。
ネコの汚物、散らかしたゴミの処理。シャワー。
動物を飼うというのは責任を伴う。
飼わずに餌やりだけして良い気になってニヤニヤしている人を見ると残念な気持ちになった。
ある日、そのネコが保護された。
餌やりの場所には無事でいることが書かれた張り紙があった。
少し時間が経ってからそこを通りかかると
張り紙に赤ペンで
「ネコサライ」
と書かれていた。
きっと餌やりをしていた人は日常の癒しを奪われ憤ったのだろう。
でもなぜそこまでするのなら飼わなかったのか。
そして張り紙はすぐに撤去された。
今ではネコが棲んでいた名残もない…
(写真は別のネコ)
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