徹底的にパクる→守破離
日本には「道」がある
茶道しかり、華道しかり、弓道、柔道、様々な道がある
道を進む上で欠かせない考え方、それが「守破離」しゅはり。
もとは千利休の『利休道歌』にある、「規矩作法 守り尽くして破るとも離るるとても本を忘るな」から来ているという。
まずは先輩から教わった【型】を徹底的に「守る」ところからトレーニングがスタートする。
先輩の教えに沿ってトレーニングを重ね、その型を身につけた者は、先輩の型はもちろん他の先輩の型なども併せて、自分と比較、研究することで、自分に合った最適な型を模索しトライアルしていくことで既存の型を「破る」ことができるようになる。
さらにトレーニングを積み重ね、先輩の型と自分自身で見出した型の双方を学び尽くした人は、自分自身とその中身をよく理解しているため既存の型に囚われず型から「離れ」て自由に型を編み出すことができる境地に達する。結果、新たな流派が生まれていく。
っと、ここで本質的に重要なのは以下である。
「本を忘るな」とあるとおり、教えを破り離れたとしても本質的なの考え方を忘れてはならないし、そこの道は逸脱してはいけない。
また、型破り、形無しといった言葉があるとおり、、、基本の型すら会得しないままにいきなり個性や独創性を求めるのが「形無し」といわれる。
「型がある人間が型を破ると『型破り』、型がない人間が型を破ったら『形無し』」と言われ、十八代目中村勘三郎の座右の銘「型があるから型破り、型が無ければ形無し」にもその言がある。
新たな道に飛び込むときはまずは我は忘れ、一先ず守るを徹底してみてはいかがでしょうか。