『Co×Next』~霧島のワクワク大人note~ 五歩目:霧島のアクティブ公務員、勘場拓斗さん、宮之原優聖さん(後編)
「霧島に想いがある大人たちにインタビューを行い、発信することで、霧島で働くイメージの幅を広げ、霧島の未来にワクワクしてほしい!!」という想いで発信していく「Co × Next」。
今回は、霧島市役所の勘場拓斗さんと宮之原優聖さんにお話を聞いてきました。前編・後編に分けて書いていきます。今回は後編!!
今回私齊藤優花がこのおふたりにインタビューしたのは、「公務員の在り方の多様性」について、多くの人に知ってほしいという想いがあったからです。
このインタビューを読んだあとは、みんなが想像しているいわゆる“公務員”とはまた少し違った公務員像が描けるのでは?と思います!
では早速、前回の続きからいきましょう!!
プロフィール
・名前(なまえ)
勘場拓斗(かんばたくと)
・簡単な経歴
鹿児島市出身。鹿児島大学理学部卒業のち霧島市役所商工振興課に就職。 ・霧島の好きなところ
住みやすいところ。休みの日は温泉や神宮などに行けるし、これから行きたいところもたくさんある。
プロフィール
・名前(なまえ)
宮之原優聖(みやのはらゆうせい)
・簡単な経歴
薩摩川内市出身。鹿児島大学院理工学研究科卒業後、霧島市役所区画整理課に就職。また一般社団法人Re Awesome City 理事
・霧島の好きなところ
桜島と霧島連山という二つの山に挟まれているところ。こんなところ他にはない。
齊藤:どんな仕事もそうですが、公務員としての強みも、制限もあると思います。地方公務員として霧島と関わっていくことについて、どう考えていらっしゃいますか?
勘場:イベントをやるか、事業をやるかでまた違うけど、イベントをするにあたっては、制限は感じないです。
宮之原さん:公務員であることの制限ってあまり感じないよね。
齊藤:感じないですか?!(驚き!)
宮之原・勘場:ないない。(先輩方の積み重ねがあって)信用してもらえるし、協力を得やすいよね。
齊藤:でも本当にすごいですよね。仕事以外であれだけやるってなると、プライベートを全部つぎ込むくらいの勢いじゃないとですもんね。
宮之原:まあでも、それが仕事につながったりもしますからね。霧島ガーデンプレイスをやってないと、リノベーションまちづくりもやれてないと思うし、霧島ガーデンプレイスやりながらまちの人とつながれたり、コミュニティが生まれたり、色んな人を紹介してくれたりしましたし。
(右から勘場さん、宮之原さん)
齊藤:素晴らしいですね!あとは、リノベーションスクールを見ていて、民間の方との仲の良さ、信頼関係がもう出来上がっている感じがとても印象的でした!行政と民間の関わり方について、なにか考えていることがあればお聞きしたいんですが…。
勘場:官民連携、公民連携(注8)って言いますけど、行政のセンスが問われていると最近は感じています。誰でも彼でも良いわけじゃないし、そこで高い信頼関係を作れることが大事かなと思います。
去年の視察で感じたこともあって、だれと連携するかを行政がちゃんと見れる目を養っておくことが大事です。
そこでうまくいかなかった事例もよく見てきたし。霧島ガーデンプレイスするときに、有村さんをはじめとして、いろんな民間の方と繋がって、少しずつ見る目が養われてきた感じもあります。
(注8)官民連携・公民連携…市役所や県庁などの行政と、民間企業や地域団体、一般市民が連携すること。
あとこの前、九電(九州電力)がリノベーションまちづくりの視察に来ていたんですけど、行政と民間に別々で話が聞きたいって言われて。
でも官民一緒がいいんじゃないかと思って、一緒に案内したら、びっくりされました。官民が一緒にいるイメージってやっぱりあんまりないのかもしれないです。
齊藤:やっぱり外から見たら、霧島の官民の近さって印象に残るものがあるかもですね…!!
宮之原:まあでも、今までリノベーションまちづくりをやってきたところは、ぜんぶそうです!(=官民の距離が近い。)だから、霧島が特別っていう感覚はそんなにないんですよねえ。
リノベーションまちづくりを進めるためには、絶対に官と民の関係性がないとできないですし。
勘場:そうそう。そうだね。
④これからの展望について教えてください!
勘場:そろそろ異動の可能性があるから、今の課にいる内にやれることをしっかりやりたいです!
まずは創業支援のネットワーク体制を構築していくこと。創業の仕方や風土をよく分かっているエリアマネージャーと行政とのつながりが、若者のチャレンジを後押しする土台になっていけるように。
異動したら異動したで、(宮之原)優聖みたいな関わり方ができたりするだろうな、まあ、その時にならないとわからないけど(笑)
でも今、いろんなプログラムで事業ができつつあるので、それを進めて、霧島に行ってみたいなって言う雰囲気をつくれたらと思います。
宮之原:LIVE KIRISHIMAを民間で自走させるための核になりたいです。いつまでも行政がやるのではなくて、いつか税金を使わないで、創業が生まれ続ける体制(挑戦しやすい環境)を作らないといけないと思うから。
そのためにRACが稼がないといけない。ホットドック店もやりたいし、ゲストハウスや、レンタルシェアサイクルもやりたいと思っています。
もちろん賑わいをつくりたいっているのもあるけど、ホットドック店だったら、霧島で育てられている野菜使ったりして、地域の生産物を流通させていきたい。そこで稼いだお金で、次の挑戦者を生むための投資に使う。
そこを、どう構築していくかが一番ですね。
齊藤:(素晴らしすぎる…「霧島ならやりたいことをやれる」って思えるようなまちになっていきそうな予感!!)
ありがとうございます!
最後に、せっかくお2人一緒にインタビューさせていただいたので、お互いについて思っていることを教えてください!(笑)
勘場→宮之原:
まあ、俺から言うと、(宮之原)優聖は感性がずば抜けているってところかな。霧島ガーデンプレイスもLIT UP!も引っ張ってもらっています。継続してやっていきたいですね。それが国分のまちのためになってると思うし。
宮之原→勘場:うーん、勘場が言ったみたいに、多分ゼロからイチを作るのは得意です。霧島ガーデンプレイスもLIVE KIRISHIMAも。でも始められるんだけど、狭く深くの関係性をつくることの方が多くって。
それが今回担当が勘場に変わったことで、俺が担当じゃ見れなかった風景が多分見れています。もちろんプロジェクトの全体を構築したけど、中身を動かしたのは勘場で。
勘場はやっぱ広い!!おれはそこまで親身に相談乗れない!!(笑)
俺は「考えているくらいならとにかくやってみよう!」ってタイプだから。
でも、それじゃあ今回は厳しかったんだろうなと思うよ。
やっぱり勘場みたいなのがいたから、これだけ広がったと思うし、俺にはない部分だなと思いますね。
齊藤:ありがとうございます!!貴重なお話がたくさん聴けました!!!
=インタビューを終えて=
私自身、来年から地方公務員として働く予定なので、お2人のように地域のために面白い取り組みをなさっている公務員のお話を聞くことができて、とても刺激的な時間を過ごせました!
最初は、同じ公務員の同期で部活を組んで霧島ガーデンプレイスを始めたのが始まりで。こうしてリノベーションまちづくり事業やLIT UP!にまで広がったのは、地域の人たちとつながったからで。同じ課題意識とわくわく感を共有することで生まれることってたくさんあるんだろうなと思います。
そして、公務員だからこそできることもあって、それを活かしながらどんどん動いているお2人の姿を知れて、私自身頑張ろうという気持ちになれました。
これを読んだ方にも、「公務員ってこういう考えの人もいるんだ!」「こういう気持ちで霧島を動かしている人がいるんだ!」「私も何か関わってみたい!」というふうに思っていただけたら嬉しいです!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!!
この記事を見ているあなたの一歩目を踏み出すきっかけになってもらえたら幸いです。
Co×Nextは今回で一旦終了となりますが、また皆さんと会えることを楽しみにしています!
ではっ!