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『Co×Next』~霧島のワクワク大人note~ 五歩目:霧島のアクティブ公務員、勘場拓斗、宮之原優聖(前編)


「霧島に想いがある大人たちにインタビューを行い、発信することで、霧島で働くイメージの幅を広げ、霧島の未来にワクワクしてほしい!!」という想いで発信していく「Co × Next」。


今回は、霧島市役所の勘場拓斗さんと宮之原優聖さんにお話を聞いてきました。前編・後編に分けて書いていきます。今回は前編!!

今回私齊藤優花がこのおふたりにインタビューしたのは、「公務員の在り方の多様性」について、多くの人に知ってほしいという想いがあったからです。


このインタビューを読んだあとは、みんなが想像している“公務員”とはまた少し違った公務員像が描けるのでは?と思います!

では早速、いきましょう!!


プロフィール
・名前(なまえ)
勘場拓斗(かんばたくと)
・簡単な経歴
鹿児島市出身。鹿児島大学理学部卒業のち霧島市役所商工振興課に就職。  ・霧島の好きなところ            
住みやすいところ。休みの日は温泉や神宮などに行けるし、これから行きたいところもたくさんある。
プロフィール
・名前(なまえ)
宮之原優聖(みやのはらゆうせい)
・簡単な経歴
薩摩川内市出身。鹿児島大学院理工学研究科卒業後、霧島市役所区画整理課に就職。また一般社団法人Re Awesome City 理事 
・霧島の好きなところ            
桜島と霧島連山という二つの山に挟まれているところ。こんなところ他にはない。



①:お2人はどんな高校生・大学生だったんですか?

勘場:高校・大学通してハンドボール部で、ガッツリ力を入れていました。あとは、高校時代に環境問題に興味持っていたので、鹿大の理学部に進んだんですよね。

水俣病の研究室に入って、海水をとって汚染されていないかの調査とかをしていました。当時は京都議定書が話題になってたっていうのもあって、環境問題にすごく興味があったんです。


宮之原:高校時代ね~、バスケ部で、部活しかしてなかったですね(笑)。大学は鹿大の理学部に進んで、イルカの生態を守るイメージで地球環境学科に行ったんですけど、思ってたのと全然違った!!(笑)。


でも、そこで火山や地質の勉強とかしていたから、霧島の良さに気付いたのかもしれないです。ジオパークの職員になりたくて、霧島市役所に就職したんですよね(笑)。逆に、まちづくりとかほんと興味なかったな~。

齊藤:お2人とも同じ学部学科だったのですね!仲の良さがとても伝わってきます(笑) 。


②今、特に力を入れていることについて教えていただけますか?


勘場:仕事ならLIVE KIRISHIMA(注1)が1番ですね。昨年は構想づくりで、今年は事業を作っていくフェーズなんですけど、それぞれのプログラムで生まれている小さなプロジェクトを裏側でサポートすることに今は力を入れています。


大きな1歩より、小さな1歩がたくさんあったほうが面白いと思います。


また、行政は制度をつくることも仕事だけど、そもそもその制度を使いたくなるようなまちにしていかなきゃな、、って思いますね。


(注1)LIVE KIRISHIMA…霧島市が取り組む「リノベーションまちづくり推進事業」のコンセプト。live-kirishima │ 新しい暮らしを霧島から世界に発信する


齊藤:LIVE KIRISHIMAって市の事業ですよね。はじまりって、なんだったんですか?

勘場:リノベーションまちづくり事業(LIVE KIRISHIMA)を霧島に持ってきたのは(宮之原)優聖だよね。

宮之原:そうそう。2017年に霧島ガーデンプレイス(注2)をしていた時にリノベーションスクール(以下「リノスク」)(注3)のことは知っていたんだよね。

霧島ガーデンプレイスの場所も遊休不動産(注4)、あまり知られていない公園で、かつ公共空間だった。街中の遊休不動産と一緒だよね。

リノスクをやりたいという思いはあったけど、いきなりはできなくて、講演会から始めました。

(すでにリノベーションスクールが行われていた)北九州に行ったのが大きかったかも。小さいエリアが変わっているのを見て、商工振興課にいるうちに始めた方が良いなと。


(注2)霧島ガーデンプレイス…霧島地域の飲食店やハンドメイド店等が一堂に集まるマルシェ。霧島は贅沢だ!をコンセプトに春秋の年2回開催!
(注3)リノベーションスクール…LIVE KIRISHIMAのプログラムのひとつ。街中にある実際の遊休不動産を題材に、今街に必要な場所を8人の仲間とともに事業計画を練り上げ、実行までを目指す実践的なプログラム。
(注4)遊休不動産…使われていない不動産のこと。

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(霧島ガーデンプレイス)

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(リノベーションスクール)

あとは商工振興課として仕事する上で、創業支援(注4)とかもしていましたし、街中の空き店舗対策もしていました。その中で、家賃補助ってのがあって、空き店舗を使ってお店開いた人に家賃を1年間補助するというものなんだけど、補助金のメニューとしては人気で。


でも、それを4年間やり続けた結果、途中でお店を閉めてしまう方が3割くらいいたし、街中の空き店舗の数は減らなかったんです。みんなちょっと郊外でオープンしちゃうし。


何が原因かっていうと、街中の家賃が普段の人通りからすると高かったからなんですよね。地価は下がっているのに、家賃が変わらない。補助金の限界というか、空き店舗を減らしたいことと、街で挑戦する創業者を増やしたいです。


その穴を埋めるためには、街のことを想い少しでも共感し応援してくれる遊休不動産のオーナーを口説く方がいいんじゃないかなって思って、北九州から始まったリノベーションまちづくり事業を誘致したのがはじまりですかね。

(注4)創業支援…事業を始める人に対する支援(相談、セミナー、税務、補助金、融資、ネットワークづくりなど幅広いサポート)のこと。経済産業省では、地域の開業率を引き上げ、 雇用を生み出し、産業の新陳代謝を進めていくことが重要との観点から、創業等の支援については恒久措置とすることとしている。


③いま一番力を入れていることはなんですか?


宮之原:LIT UP!(注5)ですかね。昨年まではLIVE KIRISHIMAばっかりやっていましたけど、商工振興課を離れたからこそできるようになったっていうのはすごく大きくて。

影で支える感じというか、リノスクでもLAPでも、みんなが取り組んでいることを前進させるためのエンジンみたいなかんじで。始めたいけどどこから始めたらいいかわからないというときに、LIT UP!とかが小さく始める一歩になれたらいいかな。


今年もLIVE KIRISHIMAの担当ならここまでできなかったから、それは良かった点でもあります。

LIT UP!も霧島ガーデンプレイスも、市の職員で部活をつくってやっているんですけど、ガッツリできてるのは商工振興課を離れたからだなあと思います。

でも、市の部活って範囲でやると制限がかかるし、利益が出せないんです。一回ごとに精算しないといけないですしね。もっと霧島ガーデンプレイスやLIT UP!を持続可能なものにしたかったし、ボランティアでなく事業として大きくしたかったから、RAC(注6)を作りました。

(注5)LIT UP!…毎月第3土曜日に国分の山形屋前の広場を使ったマルシェイベント。みんなの寄り道をコンセプトに毎月開催!
(注6)RAC…一般社団法人Re Awesome Cityの略。霧島・国分のために自ら稼ぎながら街に投資する事業をこれから展開予定

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(Lit Up!)

齊藤:LIT UP!や霧島ガーデンプレイスを始めたきっかけとか、想いについてもぜひ聞きたいです!

宮之原:27歳のとき、商工振興課にいて、勘場が観光課にいて、二人とも仕事でイベントを運営していて、そのノウハウもあったんですけど、なんとなくしっくりこなくて(笑)

仕事ではなくて、自分たちで面白いと思うイベントができないかなっていうのがきっかけです。


勘場:霧島は人口も多いのに、まちに若者が好きそうなイベントが少ないからもったいないな~と思っていて。鹿児島県内どこを見渡しても、すでにマルシェ戦国時代なわけで(笑)。

霧島ガーデンプレイスのコンセプトを「霧島は贅沢だ!」にすると、霧島でしかできないイベントができるんじゃないかなと思ってて。同じ想いを持つ人を探していたら、すぐ有村さん(注7)に出会いました(笑)。


霧島は人口も多いのに、まちに若者が好きそうなイベントが少ないからもったいないな~と思っています。鹿児島県内どこを見渡しても、すでにマルシェ戦国時代なわけで(笑)。


(注7)有村さん…有村健弘さん。Co×Nextの一歩目の記事でもご紹介しているので気になるかたはぜひ↓↓↓
https://note.com/hataori10/n/n62f2cd05519d


齊藤:霧島のポテンシャルを生かしたくて、自分たちで始めたのが始まりだったんですね!!面白い!!!



前編はここまで!


高校、大学時代からまちづくりをやっていたわけではなく、環境問題や自然への興味から霧島に惹かれたというお2人の原点や、霧島が好きだからこそ見えてくる課題にどうやって向き合っているのかを知ることができました。


霧島ガーデンプレイスや、LIVE KIRISHIMAのお話に驚き、ワクワクした方も多いのでは?!


次回後編では、公務員としての動き方や考え方など、深い部分にまで迫っていきます!


どうぞお楽しみに。
最後まで読んでくださりありがとうございました!!


この記事を見ているあなたの一歩目を踏み出すきっかけになってもらえたら幸いです。

また次回五歩目(後半)でお会いしましょう。ではっ!

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