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はたおりづかん。-たかはしくうが(2)

さてさて。
ここは日本の端っこ。鹿児島にある小さな作業場。
楽しそうなことが大好きな仲間たちが集まって
今日もちょっぴりうるさい笑い声を響かせます。

「はたおり」って
どんな人がどんな想いでどんなことをやってるの?
ここで一緒に覗いてみましょう。なんだかワクワクするね。
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髙橋空雅(たかはしくうが)

PROFILE

生息地:Wi-Fiとコンセントがあるところ。
特徴:白シャツばかり着る。すぐAmazonで買い物する。
好きな食べ物:なすび。素揚げにおろしポン酢がいいらしい。


HISTORY

1996年、鹿児島に生まれる。
2014年、北九州市立大学地域創生学群に入学。
2016年、orbis kagoshimaを立ち上げ。
2017年、休学をして鹿児島へ戻る。
2018年、ココカラカイギKAGOSHIIMAを開催。
    はたおりを立ち上げる。
    一般社団法人鹿児島天文館総合研究所に関わり始める。
2019年、北九州市立大学地域創生学群を卒業。


以下、
聞き手:おうみ(お)
話し手:くうが(く)

はたおりづかん。-たかはしくうが(1)の続きから。

Q3_鹿児島のこと。

お:大学生の頃は、県外の大学に通っていながら鹿児島で学生団体を立ち上げたりイベントをしたりしてましたよね。鹿児島にこだわる理由とかあるんですか?

く:なんでだろうね、おれもわかんない(笑)ぶっちゃけ大学は県外に出ようとか思ってなかった。でも地域創生の学部にいきたくてそれがたまたま北九州市立大学にあって、それがたまたま福岡だっただけ。

お:地域創生にこだわった理由は?

く:まちづくりがしたかったから。まちづくりがかっこいいなって思ったから。

お:それは惹かれたきっかけってあるんですか?

く:まちづくりがしたいって言ってた高校の先輩に憧れて。今思えば、まちづくりって縁がない言葉だと思ってたけど、意外と身近にあるんだっていうことをその時に感じたんじゃないかな。自分たちでも出来るレベルのことなんだって気づいた。

お:そこから鹿児島にこだわった理由は?

く:大学のAO入試で身近な地域の課題について考えることがあって、一番街について取り上げたんだけど、そのおかげで「おれはいつか鹿児島にかえってまちづくりをするんだ」って思うようになった。少し意地もあったけど。
でも、そこの地域で生きていく覚悟がない人がその地域のことを考えるなんて無責任だと思うし、誰も幸せになんないかもしれない。そんな地域がこの世の中にありふれているなんて思ったらすごく寂しくなって、鹿児島でそんなことをしたくないって思った。だからまちづくりで1つの地域にどっぷり浸かるのはやめたんだ。

お:いくつかの地域とならいいんですか?

く:そうそう。だからTenLab。色んな地域と色んなかかわり方をしながら、ちゃんと地域に向き合って地域のためになることをしたい。TenLabっていうチームが鹿児島にあって本当によかったなってめちゃくちゃ心から思ってる。今おれがテンション上がるのは、まちづくりよりも人のライフスタイルとか、その人が本当に頑張りたいことって何だろう?とか、その人が街との関わり方を探しているなら一緒に考えよう!とかな気がするな。
なんで鹿児島にこだわるのかは鹿児島に生まれたから。愛着しかない。基本的に今の鹿児島全然嫌いじゃないんだよ。変えたいとかあんまりピンとこない。生まれた以外の理由があるんだとしたら運命なんじゃない?神様が「お前はこっちー。」って鹿児島においてくれたんじゃないかな(笑)


Q4_はたおりのこと。

お:最後に。はたおりを立ち上げた思いを改めて。なんで立ち上げることにしたんですか。

く:難しいね、たぶんいくつかあって。ひとつはちゃんとココカラカイギを守り続けるものが必要だと思ったから。大学生ってめちゃくちゃ可能性に溢れていて、その可能性をより拡げるために、ちゃんとカタチになるために、必要な組織というかチームというか、そういう仕組みとつくっていくことが重要なんじゃないかなって思ってたのかな。あと鹿児島にちゃんと自分たちの足跡を残したい、実績をつくりたいって思ってたのかも。まあ一番の理由は居場所をつくりたかったとかじゃない?

お:誰の?

く:自分たちの。

お:どうして??

く:居場所がなかったから?

お:なかった???

く:色々やってたけど居場所はなかったし。ちゃんと社会人に認められたかったのもあると思う。ココカラカイギをやってみて「もっとできる!」と思った自分たちの想いをちゃんと実現したかったのもあるし。でもまとめて言うと、おれらにも、鹿児島の学生にも必要だったからじゃない。求められているかどうかはわからないし、求められなくてもいい。はたおりがないからって直接的に困る人はいないんだろうけど、あったらよりよくなるっていう確信があったんじゃない?人には潜在的に「もっとよりよく、幸せに暮らしたい。」っていう気持ちがあると思うから、そんな「あったらいいな」って思うものがちゃんとあることが大事かもしれないなと。

お:なるほどなるほど。

く:かっこつけてるみたいで言いたくないけど、「はたおりがあることで鹿児島をより良くしたい。」というのはあったかもね。

お:「はたおりがあることで鹿児島がより良くしたい。」(わざと読み上げちゃう。)

く:サークルとかバイトとか全然否定しないけど、それに満足してない子がいるならその子と一緒に走りたい。「こういう道もあるよ」とか、「こういうことをすることでもしかしたらもっと楽しくなるかもよ」とか。そんなふうに寄り添い続けたいよね。

お:一年前とはメンバーとかも結構変わりましたが、今のくうがさんは今後のはたおりがどうなっていってほしいと考えてますか?

く:一人一人が本音で話し合える関係性になったらめっちゃいいなと思う。はたおりにいて幸せじゃないとか、不満足とか、そう思うことは自然なことで、それを心の奥底にあるままずっといるのが一番いやだなと思ってて。もっとこうしたいとか、こうできるかもしれないとかもちゃんと話し合えたらいいな。その結果はたおりを離れなければならない選択があるとしても、むしろそういう選択をしてくれたことはめでたい思う。今いる組織を離れるのってすごく大変だししんどいじゃん。でもちゃんとその選択を選んでくれたことはありがとうか分んないけど、お祝いすべきことだと思うな。

お:ちなみに、はたおりにはみんなで大切にしたい11個のバリューがあるしょ?その中で一番大切だなと思うことは?

く:え~、全部大事だもん~。めっちゃ意地悪なこと聞くじゃん。

お:全部大事だけど!強いて言うなら?

く:(だいぶ食い気味に)変わり続けること。あと、myルールじゃないけど、第1回ココカラカイギの時に話した「全部全部大事にしたい。」も大事だね。

お:それにはどういう意味があるのでしょう?

く:俺がココカラカイギをやりたいって言って、みんなが集まってくれたわけじゃん。ひとつのプロジェクトに色んな人が関わってて、そこに色んな想いがあって、それぞれが大切にしたいこともめちゃくちゃたくさんあって、そこに嘘があるわけではないし、それは全部本物であって。そこに関わってくれる人の想いも全部ちゃんと大事にしないとプロジェクトって成り立たないんじゃないかな。それを大事にすることが代表だったり言い出しっぺの立場の人が唯一やらないといけないことなんじゃないかなって思う。

お:たしかにたしかに。
だいぶ喋ってましたね。これくらいで終わりますか(笑)ありがとうございました〜。

く:はーい(笑)

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あとがき

「くうがさんって宇宙人みたい。」

たしか1年前の私はそんなふうに思っていた。
最近はたおりにいて気づいたこと。
くうがさんも悩んだり迷ったりするってこと。

だけどいつも相手を尊重し、絶対に妥協をしないその姿には
きっと「惜しまない」という言葉がよく似合う。

まあ、内緒の本音を言うならば、
ミンティアの食べ過ぎはお腹を壊しそうだから辞めてほしいって思ってる。


はたおりづかん。
お次の登場は元気が過ぎる副代表。
お楽しみにっ!


書いたひと:てらだおうみ

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