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【売上好調】シュタイコ2022年第一四半期決算

木繊維断熱材のリーディングカンパニーであるSTEICO社(シュタイコ)が2022年5月2日に第一四半期の決算書を公開しました。

日本で唯一シュタイコを輸入販売している弊社としては、今後の展望に期待がかかります。

報告書を和訳して、概要だけまとめましたので、今回の記事に掲載させていただきます。

それではどうぞ


STEICO 2022 Q1 report

はじめに

ロシアとウクライナの戦争とか、サプライチェーンの問題で市場の不安が高まっとるで。特にインフレで建設費用がどんどん高くなっとるわ。

せやけどシュタイコは今年いいスタートダッシュが切れたわ。
環境に優しい断熱材や木材建材への需要が異常に高まっとるんや。

当四半期の売上高は前年同期比27.9%増加の1億1,590万ユーロやな。

シュタイコはずっと生産能力を増強してきてるから、めっちゃ有利に商売できる立場やで。

コロナとか戦争の問題が薄まれば、2022年の売上高や利益はすごいことなるで。


経済状況

みんなも知っての通り、戦争やサプライチェーンの問題は酷いよな。住宅の価格は去年より10%上昇しとる。2005年以降ユーロ圏で一番高い上昇率なんや。

こんな状況やけど、建設部門は堅調に成長しとるわな。去年同期と比べて住宅建設許可数は横ばいや(57700件)。

ドイツでは売上高は前年同期比の20.2%増加や。
ドイツの建設業界は、特に木造建築の分野で力強い成長を続けとるんやで。
この成長を引っ張っとる要因は以下の通りや。

  • 木材を使用した建築に対する規制緩和を含む木造建築比率の上昇

  • 建築許可件数が、特に STEICO の主要セグメントで好調に推移

  • 多くの木造建築会社で高水準の受注が続いていること

フランスはな、建築規制の強化で受注が前倒しになったから建設許可数は3ヶ月前より10%増加しとる。
この建築規制(RE2020)というのはな、夏の暑さ対策とか二酸化炭素削減のための建材に関する規制が初めて盛り込まれとる。これはシュタイコにとって長期的なメリットがあるはずやで。

木繊維断熱材の売上高は前年比23.7%と引き続き需要が高いセグメントや。
この第一四半期だけでも、シュタイコは木繊維断熱材のマーケットリーダーとしての地位をさらに拡大することができたと確信しとるで。

木繊維断熱材の生産能力増強について

これからもビンビン伸びてく木繊維断熱市場をさらにブチアゲるために、ワシらシュタイコは設備投資に力を入れていくやで。
主要なところを言っておくと、フランスとポーランドの工場やな。
年間生産能力の合計は28万5千㎥や。

もう一つのポーランド工場は、サプライチェーンの問題や建材コスト高騰のせいもあって2023年に稼働するんだわ。
こっちは年間150万㎥を超える生産能力を持つ予定やし、将来を見据えた拡張も可能やで。

天然ガス供給状況

4月27日にロシア連邦はポーランドへの天然ガス供給を止めたんやけど、シュタイコの生産には全く影響ないと考えとる。
ポーランドはずっとロシア産ガスへの依存度を下げてきとるし、代わりのガス貯蔵設備も持っとるでな。
ポーランド工場では天然ガスは使うてないけど、もしもの場合はバイオマスと一緒にミックスできるようになっとる。必要に応じて液化天然ガスをミックスできるように予防措置がとれとるで。

経営成績

  • 2022年第1四半期、STEICOグループの売上高は27.9%増の1億1590万ユーロ(前年同期:9060万ユーロ)に上昇したやで。

  • 第1四半期の売上総利益は5050万ユーロで、18.0%増(2021年第1四半期:4280万ユーロ)となったやで。

  • 第1四半期のEBITDAは2350万ユーロで、前年同期比23.9%増となったやで(2021年第1四半期:1900万ユーロ)。
    第1四半期のEBITDAマージンは20.3%(2021年第1四半期:21.6%)となったやで。

  • 第1四半期のEBITは、24.6%増の1720万ユーロ(2021年第1四半期:1380万ユーロ)や。第1四半期のEBITマージンは14.9%(2021年第1四半期:15.7%)となったやで。

  • 第1四半期のEBTは1,700万ユーロで、25.6%増(2021年第1四半期:1,350万ユーロ)。
    第1四半期の当期純利益は1,180万ユーロとなり、34.6%増(2021年第1四半期:870万ユーロ)となったやで。
    当期純利益を日本円に直すと11億9818万円(2022年5月6日のレート)

展望

今はけっこう厳しい環境やけど、ワシらシュタイコは今回の成長を通年で継続できると信じとるで。
前にも言ったけどワシらグループは生産能力を強化しとるから、成長を続ける仕組みは万全や。
まあコロナの問題とか、戦争の問題とかあるから分からんけど、そういう悪影響がなければ2022年は売上高20%UP、EBITは13〜15%になるんやないかと考えとるで。


シュタイコ、調子良さそうですね。
ポーランドに第2工場を建設中ですし、戦争やサプライチェーンの不具合にも負けずに利益を上げてあるようです。
アジアでの売上が雀の涙にも満たないなのが悔しいですが…

以上です!


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