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旗に関する誤解に関する益体もない話

旗に関する二つの誤解

こんにちは。また空きましたね(ごめんなさい)
今回は「旗に関する誤解」について「旗や」のオッサンが考えるところを書きたいとおもいます。
旗に対するお客様や踊り子等メンバー・チームのエラい人たちが抱く「旗の誤解」にはおおきく二つのことがあると思います。
一つは「旗って難しい」、一つは「旗は簡単」です。
今回はそういうお話。
全く反対のこの二つのことについてちょっと自身の見解を書きますね。

「旗って難しい!」~いや、案外何とかなりますよ

「難しい」の方の誤解はお客様や踊り子さんといったメンバーさんが抱きがちなのかなって気がしてます。
「旗って重いし、大きいし扱うのが難しそう(もしやれって言われても私にはできない)」みたいな感じ。
実際、旗はデカくて重い(場合もある)道具ですし、どっちかというとイカつい野郎がガンガン振り回してるので「そういう人じゃないと無理」的なイメージが先行してるのがあるんじゃないかと思います。
まあその認識があながち間違いというわけでもありませんし、「全く何もせずいきなりどうにかなるってものでもない」のは確かですが、かといって、決して敷居い道具ではないんですよ。
旗においては力(主に筋力)が全くいらないわけではないですが、むしろ「竿をどうやって持つか」態勢をどうつくるか」、「旗布ををいかに捌くか」が重要になります。
ですからそこをつかめば旗を揚げたり振ったりすることは案外なんとかなるもんです。
というか、竿の持ち方、布の捌き方、道具の扱い方の基本を覚えれば女性や子供でもどうにかなる部分結構ありますし、力の要点や旗の特性を知る、あと風が味方してくれれば大きさや重さとそれなりに付き合う方法はあるんです(上手いかどうかはまた別の話)
もちろん常識外れに旗が大きいとか、強風等の悪条件があればおのずと限度はありますが、これは誰がやっても一緒だったりします(バカみたいにデカい旗は野郎がやったって厄介なもんです)
何より、旗をあげたり振ったりするのは思った以上に楽しいです。
自分よりはるかに大きな道具が悠然と空を泳ぐ。それを自分が操ってるってある意味快感じゃありませんか?
しかも構成や機会によっては踊り子が何十人も束になって集める注目を旗はたった一人で独占することができる場合があります(”目立つ”という意味ではこれほどの快感はありません)
ですから個人的には、旗を触ったことのない一般の方、あるいは旗と縁のない踊り子さんたちなどはどんどん旗で遊んでほしいですね。
大きさや重さにしり込みせず、どんどん旗に触ってその面白さを感じてほしいと個人的には思っています😊
旗士さんも敷居を低くして、ぜひ機会があれば踊り子さんたちに旗を触らせたり遊ばせてあげるような機会をもってくれたら、旗とメンバーさんの精神的な距離はぐっと縮まって、そして「楽しい」とおもいます。
(ちなみに旗は「あげる」より「おろす」方が難しい道具だと個人的に思ってますのでそういう意味では難しいですがこれについては別の機会に譲ります)

「旗は簡単」~実はこれが厄介だったりします

今度は「旗は簡単」の方の話をします。
もっと詳細に言うと、
「旗は簡単。モノがあれば誰でもすぐやれるし、初心者がぶっつけ本番でも大丈夫!大体はこれに「人いないから旗振り一人でよろしくな。大丈夫やろ?」がセットになります。
ってことです。
私見になりますがこの手の認識は(踊りや振りを最優先で考える)チームのエラい人にありがちなんじゃないかと思ってます。
「演舞」というくらいですからチームの主役は踊りであり踊り子です。
同然チームの「エラい人」たちの関心とリソースはそちらに向かいます。
しかもチームの「エラい人」たちというのはただでさえ多くのタスクをこなさなければならないため多忙を極めます。
正直、見るべき仕事は少ない方が良いし、なんなら必然的に「演舞」以外の、旗を含めた演出等にたいする認識はメインである演舞より二次的なものになります。
仕事内容も演舞を作る・指導するというほど刺激的ではないので、できれば他人(専門でやってる人間)に丸投げしてしまいたいところあるとおもいます。
その心の隙間に生まれるのが「(確証も裏付けもないけど)現場対応でなんとかなるだろう」という希望的観測であり、旗に関して言えば「旗は挙動はシンプルなんだから簡単。大して教えんでも手すきの人間にぶっつけ本番・ワンオペで振らせてもなんとかなるやろ」って認識なんです。
実はこちらの誤解が深まれば深まるほど演舞は「危険な状態」になります。
これ次項でちょっと触れます。

振りや構成を覚えていない踊り子を演舞に参加させますか?

前項で述べたとおり、旗は振りほど複雑な挙動を必要とするわけでない分、演舞に関心の向いている側にしてみれば「まあ(確証ないけど)どうにでもなるんじゃね?」という錯覚を生じやすいんです。
でも考えてみてください。
「振りや構成を覚えていない人間を踊り子として舞台に上げるような真似はしない」ですよね?当然です。
ではこの「当然」を旗に当てはめてみましょう。
もし、チームでも一、二を争う大きな道具である旗を、「旗のどこをどうすれば安全な取り扱いか、あるいは危ないか、トラブルが起こった時にどう対処するかを知らない振り手」に「レクチャーなしのぶっつけ本番」で「踊り子やお客様の直近で」振りまわすように仕向ける(しかも自分らはなんとかなるだろうと思ってる)としたらどうですか?
この時点でいろいろ「ヤバさ」を感じると思います。
万が一、旗の取り扱いを間違えてトラブルや事故が起きた場合、演舞自体がぶち壊れるばかりか、会場の機材や設備の破壊、踊り子さんやお客様にケガをさせるといった取り返しのつかない事故を招きかねません。
発生したトラブルや事故が深刻になればなるほどチームの責任問題、下手をすればチームの存廃にまで及ぶ可能性すらあります。

敷居は高くないが準備も必要なのが旗

誤解を恐れずに言うなら、旗という道具は「やりようで誰でも触って、あげて振り回せる」と同時に「相応の準備(知識・技術・支援等)が必要」な道具でもあります。
認識や準備が不完全な状態で、旗を希望的観測に基づいて安易に取り扱うことは正直やるべきではありません。
これは旗にとってもっとも大事な要素、なにをおいても優先すべきである「安全」を脅かすことにつながります😔
それにね、仮に事故にならなくても旗のことをたいして確証なく簡単に考えて(旗舐めて)運用するとかえって「大変で七面倒くさい」ことなります(ただでさえデカくてかさ張って取り回しの悪い道具ですから、それが臍まげると荷物になることこの上ないんですよ)
ですから旗に関する誤解や錯覚についておさえたうえで、チームの「エラい人」たちがきちんと旗を持つ人間(初心者等)を教え導く、チームとして十分サポートしてあげることが重要で、これができれば旗のパフォーマンスもあがるし、チームに全体にもメリットがうまれて双方にとって「幸せな関係」が構築できると思います。
この「幸せな関係」がとても大事で、ぶっちゃけこれがないと旗はやれません)
まあ、グダグダ行ってきましたが旗自体はやってみると楽しいですし、チームの踊り子さんやメンバーさんには事情が許す限り旗をどんどん触って、遊んでいただきたいなぁ~っておもってます。


さて、延々概念的な話をしてきました、次からは具体的に「旗」という道具について特徴なんかをお話しできたらなって思いますのでよろしくお願いします。

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