漢字で書けない・書かない言葉その2『ひどい』
「すごい」という言葉について、「凄」という字は常用漢字に含まれているものの、読みが「セイ」しか認められておらず、「すご(い)」という読み方は「表外訓」なのでメディアでは通常ひらがな書きにする、ということを紹介しました。
「すごい」と並んで、「ネットの文章などでは漢字で表記されているのをよく見かけるが、メディアではひらがな書き」という言葉に「ひどい」があります。
「凄い」と同じで、「酷」という文字は常用漢字ですが、「ひど(い)」という読み方は表外訓です。
電子機器・端末の普及によって、漢字の言葉を使うハードルが下がっています。
「手書きでは難しいが、端末に入力して変換したら出てくる」という文字・言葉は増えていると思います。
何年後か分かりませんが、次に常用漢字の見直しが行われることがあれば、「凄い」「酷い」などはその追加候補になるのかもしれません。