『震度3の地震』(という表現)は不正確
このところ地震が増えているような気がします。
地震の『大きさ』はどのように伝えればいいでしょうか。
先日、テレビで「◎◎地方で震度3の地震がありました」という速報が流れていました。
「震度」というのは、特定の地点での「揺れの大きさ」を表す尺度。「東京23区で震度3」とか「埼玉県南部で震度4」など、必ず地名を一緒に言わなければなりません。この場合の地名とは市区町村などの名称で、東北、関東などの地方名は通常使われません。
場所によって揺れかたが違うので、1つの地震でも震度はいろいろあるわけです。
一方、地震の大きさ・規模を表すのはマグニチュード(M)であり、これは場所に関係なく、1つの地震だと1つの値です。
遠く離れた場所(海の向こう)で起きた地震だと、「震度」では分かりにくいので、マグニチュードが使われます。
ただ、マグニチュードだけではピンとこないので、日本付近での地震だと揺れの大きさを言った方が分かりやすいということになります。
その場合は、「最大震度」という言葉を使います。「X時XX分ごろ、最大震度5強の地震がありました」などという言い方です。
地震発生の情報をテレビなどで見る際は、ちょっと気にしてみてください。