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漢字で書けない・書かない言葉その1 『すごい』
皆さんは「すごい」ってどう書きますか?(端末でどう打ちますか?)
変換すれば「凄い」と出るので、これを使う人も多いと思います。
でも、大手メディア(新聞やテレビ)では通常「すごい」とひらがな書きです。
これは、「凄」という文字自体は常用漢字に含まれているものの、「すご(い)」という読み方が常用漢字表にないためです。
「凄」の読み方は、「凄惨」などの熟語に使われる「セイ」だけが認められています。
大手メディアでは原則として常用漢字表に則って漢字を用いることにしているので、「すごい」は漢字を使わずに表記します。
ここで「とは言っても、テレビで『凄い』って目にしたことある」という人も多いと思います。
テレビでは、ニュース番組や情報番組(いわゆるワイドショーなど)の字幕作成の際には校閲がありますが、その他の番組(バラエティーやドラマなど)の場合には校閲がないことが多く、担当者の裁量に任されています。
これに対し、新聞社には「整理部」という部署があり、新聞紙面に載る記事はほぼすべてが整理部を通っています。
整理部の担当者は、こうした日本語や文字の専門家なので、常用漢字にしたがって使い方かどうか、チェックしているというわけです。