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『10代の男性』という言い方が増えてきました

きょう1月10日は成人の日。各地が成人式が行われました。

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そして、今年春から、民法上の成人年齢が18歳に引き下げられるそうです。

ところで、最近、ニュースで「10代の男性」「10代の女性」という表現を極めて頻繁に見かけると思いませんか?

「『10代の男性・女性』に何か問題でもあるのか?」とお思いの方も多いでしょう。

実は、ニュースに出てくる10代の男女は「少年」「少女」と呼ぶのが、かつて一般的だったんです。

悪いこと(犯罪行為)をした(疑いのある)10代、いわゆる『触法少年・少女』あるいは『非行少年・少女』はもちろん「少年」「少女」。

そして、悪いことをしていない10代の男女も「少年・少女」と呼んでました。例えば事件の被害者などです。

また、ニュースの内容によって、中学や高校に通っていれば「男子生徒」「女子生徒」、小学生なら「男子児童」「女子児童」も使われました。(これは現在も変わってません。)

しかし、近年、犯罪行為の疑いがある場合は「少年」「少女」を使い、それ以外は「男性」「女性」がどんどん増えています。

これには大きく分けて2つの理由があるのではないかと考えます。

1つ目の理由は「少年」「少女」という言葉に、「悪いことをした(疑いがある)」というイメージが強まったため。

(10代後半の場合、高校生や大学生は「生徒」「学生」も使えますが、学校に通ってない場合は「少年」「少女」以外に呼称がない、というのもこれに関連しているかもしれません。)

もう1つの理由は、前記のように成人年齢が引き下げられるため。

すでに選挙権は18歳からになっていますが、民法上も18歳成年になるため、18歳・19歳の男女を「少年」「少女」と呼びにくくなったのだと思います。

個人的には「16歳の男性」とは書かないし、他人の原稿だったら「16歳の少年」と直したくなるのですが、上記のような理由でこれが当たり前になっていく、というよりすでに当たり前になったのでしょうね。

【以下追記】

1月15日に東京大学本郷キャンパスで起きた事件に関するNHKニュースの文章。

「15日午前、東京 文京区の東京大学で、大学入学共通テストを受験しに来ていた高校生の男女など合わせて3人が切りつけられてけがをしました。いずれも意識はあるということで、警視庁は切りつけた少年を殺人未遂の疑いで逮捕して詳しい状況を調べています。」

切りつけられた人物=「男女」、切りつけた人物=「少年」となっていますね。

やはり「被害者=男女」「加害者=少年」が定着しているのだと思います。

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