見出し画像

『軍艦』と『戦艦』

東ヨーロッパ方面で戦闘(戦争)が起きているので、連日のように軍事関係の事柄がメディアに登場します。

「陸軍は『基地』とは言わないはずですが…」でも取り上げましたが、軍事関係の用語はふだん使う機会は少ないため、大手メディアでも正しい知識を持っている人は少ないのが現状です。

今回のnoteのテーマは「軍艦」と「戦艦」。


「軍艦」は英語で"warship"「戦艦」"battleship"です。
この違いお分かりでしょうか?

実は、現在では「戦艦」はすべて退役して「博物館」などになっていて、現役で任務についている戦艦は1隻もありません。
第二次大戦中の日本海軍は「大和」「武蔵」などの戦艦を保有していましたが、有効に使うことなく戦争に敗れました。
第二次大戦では、航空機を使った戦いが大きな比重を占めるようになり、航空母艦(空母)(を中心とした艦隊)の優位がはっきりしました。
それ以降、「戦艦」は過去のものとなり、第二次大戦中または戦後に建造された戦艦を復帰させて戦いに参加させる例はありましたが、すべて現役を退いています。

一方、「軍艦」(warship)は戦闘任務を帯びた艦艇の総称です。
定義にもよりますが「軍艦」の中には、「巡洋艦」(Cruiser)「駆逐艦」(Destroyer)などの艦種があります。

昨今の戦闘(戦争)のニュースで「戦艦」が出てきたら、おそらく「軍艦」のつもりで使っていると考えて良さそうです。

いいなと思ったら応援しよう!